› 深蒸し茶の東山茶業組合 › 茶づくり人づくり2010年11月13日
貴重な植物の宝庫「茶草場」
おはようございます。深蒸し茶処、東山茶業組合です。
秋はつるべ落とし、すっかり日が短くなりました。
秋の農作業は草刈り、茶園への草敷きが主なものです。
この草を刈ってくる採草地が茶草場(ちゃぐさば)というのだそうです。
生物多様性研究領域主任研究員の楠本良延さんが東山の茶草場
について色々書いておられます。東山地区の茶草場を見た時・・
「貴重な草原がまだこんなに残されているとは」
と、びっくりしたそうです。
いかめしい肩書も驚きですが私から見れば、こんな草刈り場に
ついて研究している人がいるとか、まして学会やシンポジウム
なんや開催されるとかその方がよっぽどびっくりです。
“一面に広がるススキの草原を目の前にして、楠本は驚きを隠せ
なかった。その草原には絶滅危惧種のききょうやノウルシなど、
かつて身近にありながら今は絶滅が心配される植物が多く見られ
たのだ。“~(農環研ニュースより抜粋)
その他、カワラナデシコ、ツリガネニンジン、オカトラノオ、サ
サユリなども貴重な植物のようです。人が定期的に管理していく
「半自然草地」がキーワードのようで茶草場を守るためには今の
農業を続けていけばいいと楠本氏は言っております。
茶畑の脇にカワラナデシコがひっそり咲いていました。
草刈りはずっと中腰姿勢なので腰が痛いのです。
腰を痛くしながら草刈りを続けてきたのは絶滅危惧植物
を守って来たことにもなり世の為人の為になっていたん
ですね。・・・拍手パチパチ

楠本良延氏をネットで検索すると東山のことあれこれ出て
ます。ご覧下さい。
茶子
2010年05月08日
ポプラ社自然のなかでエコ体験

東山の茶作りは先祖代々伝えられた方法を今も大切に守って続けて
います。
その一つが冬場に茶の畝間(うねま)に敷く、敷き草の大切さです。
先祖代々、茶の根元を守りやがては腐葉土となって茶を育てること
になる敷き草のことをブログでご紹介していましたら、教育本を出版
されているポプラ社の目に留まり、自然のなかでエコ体験(小学校
などで読まれる本)に掲載されることになりました。
組合長が持つこの表紙の本ですから、またご覧ください。

担当したのは昨年度まで小売を担当していた渡辺です。
「茶草場」って聞いたことないけれどなに?という設問の中で東山
の敷き草を案内しています。
詳しくは後日またご案内いたします。
2010年02月24日
何年ぶり?の試験

こんばんは。
東山茶業組合でございます。
今日は、試験日です。
静岡茶衛生管理者認定試験というのがありまして、試験会場に来ています。
これは、茶業に関わる人や組織が取得すべき認定制度で一昨年から始め
られたものです。
お茶は、茶農家がお茶を栽培して茶工場で飲むお茶に製造されますが、茶
工場が食品工場であることを再認識し、衛生管理をさらに向上させることが
求められるようになりました。
これは、昨今世間を騒がせている食品の安全性の問題から、消費者が農産
物や食品に対する安全、安心への関心の高まりが背景にあります。
今までも消費者の安全安心に答えるべく、お茶の栽培から製造まで様々な
対策をとってきましたが、より高いレベルが求めらています。
衛生管理の具体的な対策もさることながら、意識を高めることが求められて
います。
という大切な講義を四日程受講して今日に至るわけですが、久しぶりの試験
に年甲斐もなく若干、緊張しております。
ともあれ、高い意識を持ち、実行することで消費者が安心してお茶を飲んでも
らえることが、お茶の生産家にとってもありがたいことなのです。
2009年04月26日
みる芽から針の茶

おはようございます。雨の度にグッと伸びるお茶に、私たちのやる気もますます
伸びている、深蒸し茶の里、掛川東山茶業組合です。
最も先に摘むお茶はみる芽と言い、手摘みでやさしく摘んでいます。
一芯二葉、一芯三葉と、加工するお茶に合わせて篭に摘んでいきます。
東山の誇りは大きな茶文字がある粟ヶ岳ですが、機械を使わない手摘みの頃
はとても静かで、鶯の声を聞きながら作業を進めます。
東山は粟ヶ岳の裾野にあり、標高は200~300mあるでしょうか、国道一号線
の道の駅掛川あたりの気温より、少し涼しく、山から吹き降ろす風、山へと吹き
上がる風が、さわやかに流れていきます。

このみる芽を集めて加工すると、私たち自慢の深蒸し茶になります。
針のように、また深い緑のお茶に加工するには、製造部のベテランがあたって
います。
最近知りましたが、お茶を楽しんでいただける方にも、みる芽の新しい緑と、荒茶
となった深い緑が同じお茶だとは思えないという方がいらっしゃいます。
私たちは32軒の茶農家の組合です。
全量を私たちが育て、摘んで、加工したお茶をお届けしています。
是非一度東山をお訪ね下さい。 健康でおいしいお茶がとれる里です。
2009年04月25日
蒸しを利く

おはようございます。 連日の晴天もひとやすみ、お茶摘みに雨は禁物、雨となれば
組合員はいっときの休憩となります。 深蒸し茶の里、掛川東山茶業組合です。
昨日手摘み茶「すずらん」の製造工程のレポートを掲載いたしましたが、お茶づくりに
加えて、加工にもベテランから学ぶものが多くあります。
蒸し工程を終えたお茶は、広げて熱をとりますが、この蒸した茶の香りで蒸し時間の
調整をしています。
ベテランについて、お茶の香りを利きますが、なかなか数年でわかるものではありま
せん。
お茶は「手揉み」の時代から機械化されてはきていますが、肝腎な勘所はやはり
ベテランの指や鼻で決めております。
お茶の製造工程は水分を減らしていきながら、揉んでいきますが、どの工程でどの
程度の水分をなくし、揉みをいれるかも機械まかせではありません。
10時間に及ぶ作業の中で、その進捗は手でお茶を感じ、具合を確かめて先に進めて
ゆくのです。
50キロほど持ち込んだ生葉は、10時間後に1/5ほどの重さの荒茶となります。
お茶づくりはいかに水分を減らし、きれいに揉んだお茶を作るかが、ベテランの「手」
にかかっているのです。
その為にはわれら若手は機会あるごとに、学びを続けています。
2009年04月07日
初市場までもうすぐ

おはようございます。今朝は快晴、温度も20度を上回るという上天気に、お茶の
芽吹きを喜ぶ、掛川東山茶業組合です。
新聞各紙でも報道されたように、静岡の茶の初市場が20日と決まり、私たちの
組合の初摘みもまもなくとなりました。
今年の相場の具合も決まる初市場ですが、今年は一旦暖かくなった後、寒が
戻りましたので予定より数日遅くなりました。
その分、美しいお茶を市場に出すことができそうです。
今年は暖かさが早かったことから、お客様からのお茶のご予約も順調にいただ
いています。
うれしいことに、ブログを通じまして初めて予約してみましたという、うれしい出会
いもあります。
私たち33軒の茶農家でつくる組合のお茶は、全量東山の自慢の深蒸し茶です。
お客様が喜んで呑んでいただてこその、苦労をつづけた私たちのおいしいお茶
です。
ご予約いただいたお茶は、一番茶の初出荷として5月初旬にはお手元に届けら
れるかと思います。
ぜひ、ご期待ください ご予約ページはこちらです。
2009年04月03日
岩を山を茶に変えて

おはようございます。 日本一の茶文字山として知られる粟ヶ岳の麓に広がる
深蒸し茶の里、東山茶業組合です。
私たちの茶工場は近隣最大の規模と施設を誇っていますが、なにより私たち
が誇らしく思うのは、粟ヶ岳を臨みながら仕事ができることです。
その工場の敷地からも粟ヶ岳が見え、先人たちが開拓した茶畑のありがたさ
を感じることができます。
歴史をひもとけば東山は室町の頃から開拓が始まったそうです。
当時はまだ深い山であったろう、この地域の開拓を偲ぶような岩が今でも山
肌に見えています。
岩に伝う蔦のように、力づよく、葉を茂らせ、春も夏も秋も冬も根を張ったこの
地に根付き、代々暮らしたからこそ出来上がったこの地で、今年も健康な茶の
芽吹きを迎えているのです。
桜が終われば、東山に新緑の季節がやってきます。
それは茶の黄金の芽吹きの喜びの季節です。
来週末にはその喜びを共に感じていたこうと、初めて”深山の里まつり”を開
催しようと組合員一同張り切っています。
皆様、ぜひ茶の春を楽しみにお出でください。
2009年03月29日
互評会〜感性を磨く〜

こんにちは、東山茶業組合でございます。
掛川は深蒸し煎茶の産地です。それぞれの生産者や協同工場は、ライバルであり切磋琢磨しながら良いお茶を作るべく努力しています。
一番茶が始まるこの時期は、毎年、製茶機メーカー主催による互評会があります。
六つの協同工場の昨年のお茶が並べられそれぞれの製造員が見比べます。
自分達の去年のお茶はどうだったのだろう。
他工場のお茶はどうだろうと思いながら、外観、水色、滋味を確かめあいます。
製茶機械は日々進化し、茶師の作業負担を軽減するべく自動化されていますが、良いお茶を作るためには、茶師の目で見て触って感じる、経験に裏打ちされた感性が必要であることは今も昔も変わりません。
2009年01月11日
祝成人式

おはようございます。手が凍えるような澄み切った冬の朝を迎えました。
掛川東山茶業組合です。
今日は掛川地域も成人式、市内三会場に新成人が集まります。
毎年この日は、晴れ着や着慣れないスーツ姿の青年たちを見て、自分の
成人式の頃を思い出します。
代々継いで守る茶畑のこと、家族の中で育った自分のことを考え将来を
決めたものでした。
晴れ着の娘さんたちは朝早くから美容院でセットと着付けを済ませます。
それを送り迎えするのも親たちの仕事です。
普段からもお姫さま王子さまな生活をしている若者たちですが、この日ば
かりは親も運転手や召使い、それでも誇らしい笑顔で美しい成人たちを
会に送り届けるのです。
親となど写真も撮らない青年たちですが、そういえば自分もなんだか照れ
くさかったことを思い出しています。
これからの時代を担う青年たちの節となる成人式が盛大に行われ、旧交
を深めこれからの時代をつくる仲間としてライバルとして成長してくれるこ
とを祈っています。
2008年12月17日
お茶目さんたち

おはようございます。 掛川の粟ヶ岳の麓で深蒸し茶を生産する東山茶業組合です。
組合のお茶工場の中で働く東山の女性パワーがおいしいお茶づくりには欠かせま
せん。
家族揃って茶摘みをした大切なお茶を大切に加工し、お届けするには女性のパワー
あふれるチームワークが大切です。
それでもお茶目は忘れないのが東山の女性の魅力です。
お茶目という言葉はあまり使われなくなりましたが、忙しくても笑顔を忘れず、賑や
かに一緒に仕事をする仲間たちには笑い声が耐えません。
お茶目といいますが、東山ではお茶芽の方が似合うでしょうか?
ずらりならんだお茶芽さんたちは東山の笑顔を担当しています。
2008年12月10日
お茶のブルーマウンテン

おはようございます。深蒸し茶の東山茶業組合です。
掛川は昨日とはうって変わった快晴の朝になりました。
今朝は私たちのお茶工場の写真を紹介しました。掛川の東端、南アルプスの南限
と言われる粟ケ岳の麓に広がる茶園の真ん中に私たちの自慢のお茶工場があり
ます。
私たち掛川では当たり前になっているお茶工場ですが、お茶のとれない地域の方
には馴染みがないと思いますが、どの茶産地でも摘み取ったお茶を即日加工する
工場が設けられています。
私たちも東山茶業組合をつくり、この地域一番の施設を稼働させています。
今朝は、最高級コーヒーのブルーマウンテンの話しです。
おいしいこのコーヒーは生産量のほとんどが日本に輸出されているそうですが、そ
れはUCC上島珈琲がコーヒー園を経営しているからだそうです。
じつは世界的に有名なブルーマウンテンがとれる地域はジャマイカのブルーマウ
ンテン山脈の一部の地域だけであることに気づいて買収をしたそうです。
極めて狭い地域のおいしいコーヒーが世界に流通すること、これは日本の深蒸し
茶と言えば私たち掛川が日本一の産地となっています。
つまり私たちの深蒸し茶が世界で飲んでいただけることも不可能ではありません。
極めて狭い地域のおいしいお茶、私たちはお茶のブルーマウンテンになれるかも
しれません。
これからも深蒸し茶のおいしさをアピールしていこうと思います。
2008年11月25日
作業道路はみんなのもの

静岡県の方や、茶処の方はご存知のように、お茶畑は平地だけでなく日当たりがよ
い斜面に広がっています。
静岡県を旅する人が驚くのが急勾配の山に沿って広がる美しい茶畑だと言われて
います。
この斜面に沿って作業用の道路を作っていますが、道路は作るだけではなく、茶畑
を通って作業する仲間の為に常にメンテナンスを行っています。
お茶の木の剪定だけでなく、下草などを刈り、作業車両が通り易いように常に気をつ
けておくことで作業効率が高まります。
11月のこの時期は、目の前の粟ケ岳や茶畑の周囲にある下草を刈る仕事を行って
います。
この下草を刈ることで道路は美しく保たれ、来年の作業を安全に行うことができます。
きれいになった道路を見ればそのお茶園の心が表れると言われます。
山に広がる道路は私たちの大切にしているお茶を運ぶ道路です。
一刻も早くお茶工場に収穫したお茶を運ぶ為にあります。
お茶をどうして早く運びたいかは、またの機会に書いてみます。


