東山電燈初め

カテゴリー │東山の歴史



おはようございます。 掛川から旧国道を日坂へ、粟ヶ岳方面に上がってまいり
ますと深蒸し茶の里、東山に来ていただけます。

粟ヶ岳は標高532mありまして、近隣一の高さを持ち冬の空気が澄んだ日には
富士山から遠く伊豆まで眺めることができます。

今週は私たちが住み、健康なお茶を生産する東山の歴史について書いています。
明治100年(昭和45年)に発刊された東山郷土誌からの出典で古き東山を紹介
させていただきます。

頃は大正15年になります。それまでは東山には電灯の設備がなく、石油の洋灯
を使っておりました。 洋灯(ランプ)はガラス製のホヤを毎日掃除しませんと明る
くなりません、また砕けやすい為危険も伴います。

そこで大正15年に松浦村長らが浜松電気会社へ陳情に行き、電灯点火の申請
をいたしました。
電灯をつけるには電柱、電灯架線工事が必要ですが、工事に関する人夫を東山
で負担することで工事が完成しました。

村民はランプより明るい電灯に変わり、一挙に明るさを手に入れたということです。

今では当たり前となった電灯ですが、歴史を遡りますと先人の苦労があることに
気づきます。

当時は山深きところとして深山とも呼ばれていましたが、現在は日坂までわずか
10分ほど、粟ヶ岳の展望台へも大勢の人が遊びに来ていただけるよいところと
なりました。



 

東山で塩づくりの昔

カテゴリー │東山の歴史



おはようございます。 南アルプスの南限と言われる粟ヶ岳の裾野に広がる深蒸し
茶の里、東山茶業組合です。

今週は明治100年を記念して発刊された東山郷土誌より東山の昔について書いて
います。

今は昔、物がなかった頃のお話です。(一部意訳させていただきます)

「人の生活には食塩は一日たりとも欠くことができません。明治20年頃には東山へ
は榛原郡川崎町あたりから塩商人が販売に来ましたが、特に沢庵漬けの頃には
前もって注文をとり、枡売りしていたものです。

その後政府の専売品となりましたので東山にも許可された専売所ができました。
ところが大東亜戦争の頃、若者が徴兵され人手不足となり政府専売による塩の
製造も中止となりました。

そこで東山は需要者自ら塩を作ることになり、小笠郡南部大淵村下荒川地区の
海岸砂地松林に製塩所兼宿泊所を建て、寝泊りして毎日十数名づつ部落交代
で出張製塩事業をしたものでした。
海岸で水を汲み桶に入れて運び、塩田に海水を撒き、乾いた砂をろ過装置に入
れて塩水を煮詰めて食塩を作っていたものです。

薪は三輪にて村から運んだり現地で買い上げたりして作業をし、塩は三輪で
東山に運んで各戸に配ったものでした。」

物がない頃も東山は一つになってこの土地を守り、塩までも自製しては暮して
いたのです。

今は昔、便利になりましたが、東山は今も心を合わせて働き暮しています。



 

大正時代の茶売り

カテゴリー │東山の歴史



おはようございます。 晴れのち雨の不安定な天候が続きます。粟ヶ岳の裾野の
茶処、東山茶業組合です。

昨日に引き続き明治100年(昭和45年)を記念して発刊さえた東山郷土誌より
大正時代の東山について振り返ってみたいと思います。
参照は一部意訳しております。

「雇い入れた茶摘みは女子のみで、東山のみで100人以上いました。茶師は朝
4時頃より日没まで、茶摘は夜明けより日没までいずれも重労働でだいたい20
日間くらい働いていました。

製造したお茶の売り先は主に金谷、日坂方面へ製品を担いで行き、茶商店へ
売りさばき、又は仲買人へ売り込み競争をして販売しました。
他家より高く販売できたことを競いましたので山の中でありながら東山の農家
は商法にたけていると思います。」

現在日坂へも金谷へも車ならわずかな時間で到着できますが、当時の東山は
山間地の茶処だったということがわかります。

茶摘さんたちが一日中かかって摘み、茶師は終日茶を揉み、製品を売りにゆく
茶農家とお茶の時期の賑やかさがしのばれます。

このような時代を経て、共同で加工することが始まってきます。
私たち東山茶業組合もこの頃からはじまった茶工場の心を引き継いでいます。

先人が拓いたこの土地を守り、健康な深蒸し茶を育てる心を守っています。



 

大正時代の茶摘み

カテゴリー │東山の歴史



おはようございます。 晴れと雨が一日の中で繰り返される毎日、本格的な夏は
いつやって来るのでしょう。 深蒸し茶の東山茶業組合です。

久々に明治百年を記念して発刊された「東山郷土誌」を読み返しています。

この中に大正時代のお茶摘みのことが書かれていますので、一部読みやすく書
き替えて参照してみたいと思います。

「茶は期間が限定されて、一定の期間に終らなくてはならず、自家のみでは労
働不足を来たしました。この手間不足を補う為に茶師茶摘みを雇い入れていま
した。
茶師は仕上師と下揉みがあり、仕上師は数年経験のる者を、下揉は素人で仕上
師の命によって仕事に従事しました。 茶摘は明治大正時代は手摘みでありま
した。

大正時代には手摘みの為に桂庵(人材斡旋業のような仕事)を頼み掛川市大池、
平田村、中村、吉田町、静波辺り、磐田郡南部海岸方面で稲作地帯や藤草履作
りで茶の時期に暇となった者を雇っていました。

全て女子で主婦、娘、老人達による茶摘は東山のみで百名以上雇い入れていた」

地域の歴史と近隣をひもとく時、機械化の前にいかに茶摘が大変だったかを知る
ことができます。
遠くからやってきた茶摘さんは当時日当が高いことが魅力で喜んで来てくれたと
書いてあります。

東山の茶が始まったのは明治時代です。その時代の茶摘の賑やかさを想像する
ことができます。
先祖代々の茶畑を守る私たちは、先人たちの苦労を時に思い出してみたいと
思います。



 

八ヶ岳にて

カテゴリー │コラボレーション




こんばんは。
東山茶業組合でございます。

今日は青年部他数名にて、八ヶ岳に出かけています。

八ヶ岳にある八ヶ岳中央農業実践大学校は、古い歴史を持つその名の通り、農業を実践的に学ぶ学校です。

東山茶業組合に、本学校を卒業した組合員がいて、彼の縁で、8月に大学校の直売所でお茶の宣伝と接待をさせていただくことになりました。


今日はその下見を兼ねた打ち合わせです。

さすがに高原のリゾート地だけあって涼しく、あいにくの天気もあって肌寒いほどでしたが、実践牧場で搾った牛乳から作られたアイスクリームを美味しくいただきました。

自分達のお茶を知ってもらう、飲んでもらうための湯茶ため接待は、積極的にやりたいと思っても、簡単に場所が見つからないものです。

このような縁を大事にして多くの人に私達のお茶を飲んでもらえたら喜ばしいことです。

8月22日、当地にて八ヶ岳の地下水でいれた東山茶業組合のお茶でお待ちします。



 

冷茶のみどり

カテゴリー │一番茶の東山割り



おはようございます。 掛川粟ヶ岳の裾野も夏本番を迎えています。

東山を訪ねる人は夏の東山を少し涼しいねと言っていただけます。日坂から
わずか10分ほど上っただけのところですが、山を吹き抜ける風が涼しさを運
んでくるでしょうか、ある人は「掛川の箱根」などとも言ってくれました。

さて毎週末にPRさせていただいている東山の「花みずき」冷茶パックを月曜
もご紹介したいと思います。

冷茶パックなどどこのでも同じ、と思っていらっしゃる方が多いと聞きますが、
東山の「花みずき」はお茶づくりのプロが「もったいない」と言う一番茶(新茶)
をそのまま粉砕して作った冷茶パックです。

通常は粉茶などが使われていますが、花みずきは一番栄養を持つ一番茶
で作っていますから違いは味に現れます。

CMなどで緑色が鮮やかな冷茶をみかけますが、本来お茶はあんなに鮮や
かな色が出るわけではありません。
濃く入れれば濃く、薄く入れれば淡く緑色となるのです。

花みずきは5gパックですから通常のパックより多い水で作ることができます。
一度飲んでしまったポットやジャグにもう一度水を注いで2度目を楽しむ方も
いらっしゃると聞いています。

夏の乾きには甘いジュースは禁物、さっぱりとしたお茶ならば食欲を落とす
こともありません。

この夏に是非、東山の冷茶パック「花みずき」をお試し下さい。
夏のお土産にもお選びくださいね。

東山のお茶はこちらからご購入下さい。



 

日曜日は冷茶をいれて

カテゴリー │東山日記



おはようございます。 南アルプスの南限と言われる掛川粟ヶ岳の裾野に広がる
深蒸し茶処、東山茶業組合です。

日曜は海へ山へお祭りへと行楽にお出かけになる方も多いかと思いますが、今
年の流行は水筒を持って出かけることですね。

冷たいお茶を水筒に入れていけば、健康でおいしいお茶がいつでも飲めてエコ
でもある。もちろんお財布の負担も軽くなりますね。

東山がおすすめする水筒茶の方法は2種類です。
朝ご飯の時に急須でいれたお茶を飲みますが、その後の出がらしだと思える
お茶でも水筒に入れて冷やせば充分においしくいただけます。
最後のひと絞りまでも無駄にしないで飲んでみてくださいね。

そしてもう一つは、私たちの自慢の冷茶ティーバッグの「花みずき」でいれる
水出し茶です。
こちらは三角パックに入った5g入り、1リットルはもちろん2リットルでもおいしい
お茶を出すことができます。
飲んでしまったらお水を足して「シャカシャカ」すればまたおいしいお茶を飲むこ
とができますよ。

喉が渇く夏はさっぱりした飲み物が一番です。
東山のお茶を水筒に入れてお出かけくださいね!

東山のお茶は、こちらからご注文いただけます。よろしくお願いいたします。



 

お茶のモノレール

カテゴリー │お茶づくり施設



おはようございます。掛川粟ヶ岳の裾野に広がる深蒸し茶処の東山茶業組合
です。

東山は掛川でも山間地と呼ばれる山裾にある茶園です。
粟ヶ岳の霧を受けて平地より少し涼しい茶園で育つお茶はゆっくりと成長し
ます。

私たちの茶畑の多くは山裾にあります。お茶の畝沿いに世話をする私たち
は毎日斜面で働いています。
摘み取りには畝の間を行きますが、その中でも険しい場所では収穫したお
茶の袋を降ろすのが大変な場所があります。

そういう場所は写真のようなモノレール式の昇降機で降ろしています。

5月と6月末、お茶袋を積んだ昇降機が上り下りするのが見られます。

茶畑の中をカタカタコトコトお茶を運ぶ昇降機は夏の間は一休みに入って
います。



 

ふるさと切手を貼って

カテゴリー │東山日記



おはようございます。 掛川粟ヶ岳の麓に広がる深蒸し茶処の東山茶業組合です。

昨日、お客さまにお送りするパンフレットの郵送をしようと見ますと切手がありませ
ん。郵便局へ行くとさまざまな記念切手があって迷ってしまうほど見せてくれました。

そこで選んだのが「ふるさと心の風景第5集」でした。

どの切手も私たちの東山を思わせるような風景切手なら、東山からの便りにぴった
りです。
お買い上げのお客様にはさまざまなお便りを送らせていただこうと企画しています。

今年はホームページ開設とこのブログの運営で新しい広報手段を持つことができ
ましたが、基本はお客様との便りを大切に、深いご縁を築いていきたいと思ってい
ます。

私たちのお知らせは手づくりのものですが、お茶同様心をこめて作っています。

郵便物にこめたふるさと便りとして受け取っていただければと思います。

東山の粟ヶ岳は夏の緑に覆われています。 少し涼しい東山へも是非おいで下さい。



 

お茶を蒸す湯気

カテゴリー │お茶工場紹介



おはようございます。 掛川の東、茶文字の山として知られる粟ヶ岳の裾野
に広がる深蒸し茶処、東山茶業組合です。

私たちは32軒の茶農家でつくる組合ですが、お茶工場は一日50トンのお茶
を生産する能力を持つ近隣最大の工場です。

お茶摘みの季節はこの工場はフル稼働となりお茶の香りに包まれます。

お茶と紅茶はどこが違うか、とよく聞かれますが、日本茶は生葉を摘むと、
すぐに蒸しの工程に入ります。これはお茶の美しい緑を保つ為と酸化を防止
する為ですが、紅茶などは発酵工程がありますから緑を保つ必要がありま
せん。日本茶とは違う工程となります。

大きな蒸しの工程を経たお茶があげる香りに包まれたお茶工場はお茶作り
の喜びに満ちています。

蒸し工程で成分が出やすくなったお茶は「もみ」や「ねじる」工程を経てあの
緑美しく針のような形になっていきます。

私たちの自慢の深蒸し茶はこの蒸し工程が普通の煎茶より長いことから
深蒸しと呼ばれます。
どの茶葉でも深蒸しができるわけではなく、東山で育った葉厚が厚い健康
な茶葉が長い蒸しに耐えることができるのです。

粟ヶ岳の裾野は深蒸し茶をつくる茶葉を育てる絶好地なのです。



 

ありがとう2万アクセス

カテゴリー │東山日記



おはようございます。 掛川粟ヶ岳の裾野に広がる深蒸し茶処、東山茶業組合
です。

今朝は感謝の報告です。

昨年の11月25日から少しづつ私たち東山茶業組合のことを知っていただきた
いとこのブログを始めました。

私たちが住む粟ヶ岳の裾野でのお茶作りのこと、共に働く仲間のこと、四月の
金色の初萌えのこと、今年初めて行った「深山の里祭り」のこと、掛川初市の
ことなど、毎年お茶作りに取組む私たちのことを知っていただきたいと思います。

インターネットへの挑戦の第一歩として始めたこのブログも先週2万アクセスを
迎え続けることの楽しさを覚えています。

毎日休みなく書き続けることはもう一度私たちの暮らしや仕事を見直すことに
もなります。
毎日当たり前のように続けているお茶づくりについて知っていただくことで私た
ちの喜びとしています。

東山は32軒の茶農家の組合です。
代々この地で茶畑を守り、拓きながらお茶作りをしています。

これからも毎日東山を伝えて参ります。 そして皆様とお茶を通して交流して
いきたいと思います。 よろしくお願いいたします。



 

水筒にお茶の夏

カテゴリー │お茶の楽しみ方



おはようございます。 掛川粟ヶ岳の裾野に広がる深蒸し茶の里、東山茶業
組合です。

夏真っ盛りになる前に今朝は水筒のお話をします。

ペットボトルのお茶はどこでも買えてとても便利なものですが、リサイクル面を
考えれば毎日消費しつづけるのも考え物です。

最近はペットボトルを使い捨てにしないで飲んでしまった後、家からお茶を入
れて水筒として使っているという話をよく聞きます。
私たちのできる省資源の方法ですね。

じつは私たち茶づくりをする者も空きペットボトルを水筒代わりに使っていた
りします。

今年は「水筒男子」なんて言葉も流行となりましたので水筒を買おうと思って
います。

朝急須で入れるお茶は朝ご飯に、その後のお茶で充分ですから水筒にお茶
を入れて出かけましょう。
お茶は水分が必要な夏には栄養もあり、甘くありませんからスッキリと喉を
潤すことができます。
それに経済的ですね。

私たちは茶づくりだけでなく、常にお茶を楽しんでいただくことをおすすめした
いと思っています。
お茶の水筒を手に今日も元気よく出かけましょう。



 

夏の乾きに花みずき

カテゴリー │一番茶の東山割り



おはようございます。 三連休も今日で終わり、子供たちの夏休みの始まりと共に
本格的な夏がやってきました。

掛川の東山は標高532mの粟ヶ岳の裾野にありますが、訪れた皆様には平地よ
り少し涼しいと言われます。
粟ヶ岳や丘陵地に吹き渡る風がそう思わせてくれるのかもしれません。

さて、今朝は私たちが作る水出し深蒸し茶の「花みずき」のお奨めです。

通常水出し茶パックは粉のお茶などを使用しますが、私たちは同業者さんから
「もったいない」と言われる一番新茶を使って作っています。

内容量も通常は3gのものが多い中、5g入ったティーバッグとなっていますから
大きなピッチャーやジャグにたっぷりの水出し茶を作ることができます。

甘い飲み物と違い夏は冷たいお茶を飲むことで栄養たっぷりでさっぱりと喉を
潤すことができます。

暑い夏は東山の水出し深蒸し茶パック「花みずき」を是非ご利用下さい。

ご注文はこちらから



 

家族で守る茶園

カテゴリー │お茶畑の働き者



おはようございます。 三連休の中日、東山の下を通る国道も車が多く走って
います。

東山茶業組合は32軒の茶農家で作る組合として、肥料の共同購入や計画を
同じくして足並みを揃えて栽培をしています。

一軒一軒が東山の茶を作る心構えを同じくして育ててこそ「東山の深蒸し茶」
が生まれるのです。

茶畑に上がってゆく道はとても急な道も多く、ほとんどのトラックは四駆を使っ
ています。ほとんどが車がすれ違えないほどの作業道ですからもし東山をお
訪ねの際は通行にご注意をお願いします。

茶園の道はそれぞれが管理して草なども刈っています。
農繁期には仲間も通る道は隅まできれいに刈り取って安全に通ることがで
きるようにしています。

32軒は一軒一軒の茶園を持っていますが、家族で管理する上に組合仲間
の意識を持って管理しています。

粟ヶ岳の裾野にある私たちの茶園は向こうの山、こっちの山と仲間が働く
様子を見ることができます。
仲間と共に働く喜びをお互いの励みにして毎日お茶と語りあっています。


 

単一農園組合

カテゴリー │お茶工場紹介



おはようございます。 掛川の東端の粟ヶ岳の裾野に広がる山間地で深蒸し
茶を育てる東山茶業組合です。

お茶の世界では「単一農園」という言葉が話題になります。

お茶を育てる場所はそれぞれ気候や土壌などに特徴があります。
私たち東山茶業組合は東山地域の32軒の茶農家の組合です。

東山にはお茶を大切に育てる為、冬場には粟ヶ岳など周辺の山の下草を
刈り、畝の間に敷き詰めるなどの伝統があり、肥料などの共同購入や計画
を共にし、茶摘も同日に一斉に行うなど、32軒が息を合わせてお茶生産を
しています。

組合仲間と同じ日に同じ成長の芽を摘み、私たちのお茶工場で私たちが加
工しますから私たちは「東山の単一農園」のお茶づくりをしています。

日本茶だけでなく紅茶やワインなども単一農園が大切にされる時代となり
ました。
東山のお茶100%で生産することが私たち「単一農園」の誇りです。



 

産地呼称の東山

カテゴリー │東山を訪ねる



おはようございます。 掛川の東、島田市との市境の粟ヶ岳の裾野に広が
る深蒸し茶処、東山茶業組合です。

2004年から茶業会では産地呼称を厳密に定め、静岡茶の定義も決められ
ました。県産100%のものが静岡茶と呼ぶことができます。

ただし、産地呼称は茶処であり広い静岡県ではさらに細かく定められています。

掛川茶も一つのブランドとなって産地呼称として使われていますが、私たちの
東山は、山間地であり深蒸し茶を作っておりますので「東山深蒸し茶」と呼んで
いただけるよう努力しています。

流通が盛んな時代、単一地域の100%使用のお茶でなく、ブレンドされたお茶
も多く作られています。
私たちのお茶は32軒の組合員農家が育てた100%の東山茶を誇っています。

色よく香りよく、健康なお茶を育てることで「東山ブランド」が確立できるように
つとめています。

是非一度、東山の深蒸し茶をお試し下さい。



 

お茶のテロワール

カテゴリー │東山を訪ねる



おはようございます。 南アルプスの南限と言われる粟ヶ岳の裾野に広がる
深蒸し茶の里、東山茶業組合です。

ワインの世界にはテロワールという言葉があり、その品質を規定する最も重
要な要素をテロワールと呼んでいます。

テロワールとは気候、土壌、地勢などを総合的に表す言葉なのです。

この言葉を東山に当てはめれば、よいお茶を育てられる条件として言われる
昼夜の温度差が大きい山間地であり、ゆっくりと茶の新芽が育つ土地で霧
も多い土地はまさに私たちの東山だと誇ることができます。

掛川茶の中でも「山間地」と呼ばれて高い評価を受ける私たちの深蒸し茶
は産地呼称も兼ねて「東山」と呼ばれています。

室町時代から開拓され、明治から茶を代々お茶を育ててきた私たちは、助け
合ってよい茶を育ててきました。
そして組合をつくり、常に改善と最善を求めて茶づくりをしています。

お茶にもテロワールがある。
恵まれた自然環境の中で、私たちは東山茶を育てています。



 

茶文字粟ヶ岳から

カテゴリー │東山を訪ねる



おはようございます。 掛川粟ヶ岳の麓に広がる深蒸し茶の里、東山茶業組合です。

今朝は私たちの茶畑を見下ろす茶文字の粟ヶ岳を紹介します。
粟ヶ岳は山頂が東山、一部を島田市となる標高532mの山です。

頂上までは車で行くことができる登山道があり、途中に茶文字がありますが、あまり
に大きな茶文字は登山道からは全容を見ることができません。

頂上の展望台、茶店からは東山全体を臨むことができるほか、遠く富士山静岡空港
や太平洋も見ることができます。

空気が澄んだ日には富士山を眺めることもできます。

この山裾に広がる茶畑が私たち東山の畑です。

お茶のシーズンだけでなく、元旦の日の出を拝んだり、春の桜には桜並木が、新緑
に夏の爽やかな風、紅葉まで粟ヶ岳は私たちを楽しませてくれるのです。

一度登山道と展望台までお越し下さい。

私たちのお茶色の工場も目の前に見えています。



 

粟ヶ岳は私たちの誇り

カテゴリー │東山を訪ねる



おはようございます。 掛川粟ヶ岳の麓に広がる深蒸し茶処、東山茶業組合です。

私たちの作業を見下ろす粟ヶ岳の茶文字を見ながら作業をすることが私たちの誇り
です。
どの畑からも見える粟ヶ岳の茶の文字ですが、下草刈りを定期的に行い、くっきり
と見えるようにしています。

東山の茶作りにはこの粟ヶ岳の下草刈りが生かされています。

冬場の間、刈った下草を裁断してお茶の畝の間に敷き詰め、お茶の木の根元を
春まで温かく保つことでよい茶を育てています。

掛川の山間地と呼ばれる東山一帯は、茶処掛川の最高級の深蒸し茶を担って
いますが、これも霧がかかり、平地より数度低い温度を保つこの一帯がお茶作り
に適しているからです。

先祖から何代も引き継いだ茶園を守り、次の世代へ新しい茶園を拓きながら
私たちは東山ブランドの深蒸し茶を作っています。



 

粟ヶ岳の麓の茶園です

カテゴリー │東山を訪ねる



おはようございます。 掛川粟ヶ岳の麓に広がる深蒸し茶の里、東山茶業組合です。

私たちは掛川の東、日坂から上がった粟ヶ岳の麓に広がる東山の32軒の茶農家で
つくる組合です。

私たちを見下ろす粟ヶ岳は南アルプスの南限と言われる山で、頂上には茶祖栄西
禅師の像を祭り、毎年4月には顕彰祭を行っているお茶とご縁が深い山です。

静岡西部の方にはこの山を知らない方も多いのですが、国道一号を静岡方面から
西進していただくと大井川の橋あたりから前に見えてきます。

粟ヶ岳には大きな茶文字があり、掛川茶処を現しています。
この茶文字は一辺が100m以上あるもので、登山道(車で登れます)を走ると文字
が見えないほどの大きさを持っています。

頂上の展望台や茶店まで登っていただくと見下ろすところに私たちの茶園が広が
っています。
ぜひ一度お出でください。



 

夏は冷茶の東山割り

カテゴリー │一番茶の東山割り



おはようございます。 掛川粟ヶ岳の裾野に広がる深蒸し茶の里、東山茶業組合です。

夏の晩酌は焼酎のお茶割りというお客様が増えています。
お茶処静岡では、静岡割りなどと呼んで遠方からのお客さまにアピールしているとか。

じつにお茶が豊かなお茶割りは静岡県の名物ともなっています。

そこで深蒸し茶の東山茶業組合からの提案は、一番茶から作った冷茶パック「花みずき」
でつくる東山割りです。

じつは先日呑みに行きお茶割りをお願いしましたら、色ばかり緑色のお茶割りが出てき
ました。深い緑がちょっと強すぎて、お茶の香りがしませんでした。

東山がおすすめするのは、同業者から「もったいない」と言われる一番茶を使った冷茶パ
ックです。
ひと袋5g(通常3g)入っていますから、大きなピッチャーにたっぷりの冷茶を作ることが
可能です。

暑苦しい夏の夜には栄養たっぷりの東山一番深蒸し茶の冷茶パック「花みずき」で、
ぜひ「東山割り」を作ってお召しあがりください。

販売は、こちらからお願いいたします。(夏ギフトはもう少しお待ち下さい)



 

夏は冷茶のご贈答

カテゴリー │一番茶の東山割り



おはようございます。 掛川粟ヶ岳の裾野の深蒸し茶処、東山茶業組合です。

まもなく梅雨があけ暑い暑い夏がやってきます。
そろそろ扇風機やエアコンをつけだした方も多いのではないでしょうか

今朝は夏は冷たく呑んでいただく冷茶「花みずき」のご案内です。

冷茶パックと言えば粉のお茶が定番ですが、決して品質のよいものを使うば
かりではありませんが、東山の冷茶パックは同業者のみなさんから「もったい
ない」と言われる一番新茶を使って作っています。

これは私たちのこだわりで、一番おいしく栄養たっぷりのお茶で夏を過ごして
いただこうと思っているからです。

今まで袋単位(5g×20袋)でお届けしていましたが、この夏は2袋、3袋詰め
のサマーギフトパックを準備しています。

静岡(掛川)のお茶をお土産に、お世話になった方への夏ギフトとしてご利用
いただきたいと思います。

夏は冷えた一番茶をゴクゴク呑んで元気にお過ごし下さい。

販売は、こちらからお願いいたします。(夏ギフトはもう少しお待ち下さい)



 

えー!? 絵手紙 !!

カテゴリー │東山日記

こんにちは(^_^)
東山茶業組合女性部です(^_-)
うっとうしい梅雨がつづきますね(T_T)
そこで私達、女性部は、この時期を利用して勉強会をしました(^-^)v 梅雨のジメジメを吹き飛ばすような、賑やかな楽しい会でした\(^-^)/出来上がった絵手紙も上手に出来ました (^_^)
書くのは大変だけど、貰うと、とっても嬉しいですよね(^_-)



 

雨を吹き飛ばせ

カテゴリー │お茶づくり施設



おはようございます。 掛川の深蒸し茶処、東山茶業組合です。

お茶摘み機は何度か紹介していますが、もう一つお茶摘みに欠かせない機械
があります。

背負って使うこの機械は何でしょうか?

答えは強い風を噴出す「ブロアー」という機械です。

お茶摘みは五月初旬の一番茶こそ晴れた日が続きますが、六月の二番茶は
梅雨と重なりますから雨も降ります。

お茶摘みは雨ではできません。 摘んだ茶葉が濡れていると均一な蒸しが出
来ませんから晴れて茶葉が乾いていなくてはなりません。

突然の雨が降ったり、朝方の雨などが残った場合はブロワーの登場します。
この機械で強い風を噴出し茶畑の中を吹いてまわります。

雨粒を吹き飛ばして一時間ほど完全に乾くのを待てばお茶摘みの開始です。

よい茶を摘むことからはじまるよい茶作りが私たち組合の約束です。



 

茶の木の更新作業

カテゴリー │お茶畑の働き者



おはようございます。 掛川の深蒸し茶の里、東山茶業組合です。

二番茶が終ったこの時期は茶の木の来年への更新作業が盛んです。

静岡県を旅する人は山裾に美しく作られた茶畑を褒めていただけます
が、美しい茶畑を保つ為には、茶摘みを終えた茶の木の更新作業が
大切な仕事です。

更新作業とは来年の茶葉の成長を均一にし、均等に日が当たるように
する為と摘み取り易くする為と摘み取り易くする為に行います。

浅く、深くと茶の木と語らいながら刈り取っていけば、緑の茶畑は枝
ばかりの裸になっていきます。

ブーンブーンと機械がうなり、東山の美しい茶の緑が枝ばかりに更新
されていきます。

夏を涼しく送る茶の木たちは、また新しい葉を萌えさせ、来年に向けて
の栄養をとりはじめます。



 

手摘み茶工程:完成

カテゴリー │手摘み茶工程



おはようございます。 深蒸し茶の掛川東山茶業組合です。

時間を4月20日まで戻して紹介させていただきました手摘み茶加工の工程です
が、本日で仕上げです。

乾燥機から香る匂いで仕上げを決めたお茶は大切に取り出されて計量します。

初市用のお茶の次につくるこの手摘み茶は今年初めてのお茶「すずらん」として
事前ご予約のお客様にお送りするお茶です。
毎年楽しみに初摘み茶をご予約いただくお客様に喜んでいただけるよう心をこめ
ておつくりしています。

朝から手摘みした生葉は深夜22時に加工が完成し、翌日仕上げ工程を経て
袋詰めを行います。



午後1時から22時までかけて丁寧に初摘み茶を仕上げた私たちは、この後、
一番茶摘みにかかります。
東山の一番茶は、手摘み茶加工からはじまります。



 

手摘み茶工程:鼻で利く

カテゴリー │手摘み茶工程



おはようございます。 掛川の深蒸し茶処、東山茶業組合です。

先週に続き時間を4月20日まで戻して手摘み茶の加工工程のお話をしてい
ます。

少量の加工工場の最終工程は乾燥工程です。4段の引き出しに入れたお茶
は熱を加えられ次第に乾燥していきます。
この工程は4段の引き出しの順を変えながら進めていきます。

乾燥工程の確認は鼻で利くことで行います。 上部にある乾燥機の排気が出
る口に拝見盆を伏せ、そこから漏れる香りを利いて仕上がりを決めるのです。

工場長以下全員がこの鼻で利く経験を養っていきます。



例えて言うなら乾燥前は干し藁のような香りがしますが、次第に乾燥すると共
に甘い香りが漂ってきます。
乾燥させすぎてもいけません、未乾燥のままではいけません。

「あと5分」、工場長の鼻が言います。
その時間までの経過を鼻で利いて私たちはこの技術を経験して行くのです。



 

手摘み茶工程:乾燥機

カテゴリー │手摘み茶工程



おはようございます。 深蒸し茶の掛川東山茶業組合です。

手摘み茶の工程を紹介しようと、時計を4月20日まで戻してご案内しています。

午前中に摘んだ生葉を即日加工するのが私たち産地の仕事です。
午後から少量用の工場で10時間ほどかけて加工をしています。

昨日紹介の精揉(せいじゅう)したお茶が出来上がると、いよいよ乾燥の工程
です。
蒸しからはじめた茶葉は粗揉、中揉、精揉を続けて次第に乾燥させ、お茶とし
て育てていきます。

さらさらになったお茶を乾燥機の底が網になった引き出しに、均一に広げてい
きます。



こちらが乾燥機です。
4段の引き出しに入れたお茶は下から熱を与えて乾燥されていきます。
4段の引き出しは、順番を入れ替えながら均一な乾燥としていきます。

粗茶の工程はここまで、乾燥機からお茶の甘い香りが漂ってきます。
いよいよ手摘み茶の完成に近づきます。



 

手摘み茶工程:精揉は経験で

カテゴリー │手摘み茶工程



おはようございます。掛川の深蒸し茶の里、東山茶業組合です。

時間を戻して4月20日行いました手摘み茶の加工工程をご紹介しています。

午前中に丁寧に摘んだ生葉を10時間ほどの行程で加工をしていきますが、
精揉(せいじゅう)は荒茶の形を整える大切な工程です。

カチャカチャと音を立てて仕上げてゆく精揉機にかけたお茶は少しつつお茶
の形となっていきます。
ここでどのくらい機械にかけてゆくかもベテランの腕の見せどころです。

常に手にとって育つ様子を確認していきます。



私たちは生産者として一年丹精をこめたお茶が形となってゆくのを愛しく
思います。
冬の間に茶の畝の間に敷き草をして根を冷やさぬようにすることで、健康
で力のあるお茶が育ちます。

やさしくお茶に語りかけながら仕上げていきます。



 

手摘み茶工程:精揉機

カテゴリー │手摘み茶工程



おはようございます。 深蒸し茶の東山茶業組合です。

今週は時間を4月20日までさかのぼり、手摘み茶の加工工程のご紹介をして
おります。

午前中に摘んだ手摘み茶は新鮮なままに午後から加工に入ります。
蒸しから粗揉、揉捻、中揉と茶を育ててゆき、いよいよ精揉機(せいじゅうき)
の工程となります。

蒸した生葉は揉み捻りながら育っていきます。
次第に針のように形を整えてゆくのが荒茶の精揉工程です。



精揉機はお茶工程の中でも面白い機械です。
カチャカチャと音を立てながらお茶を育てていきます。

私たちは手で目で香りでお茶が生まれてゆくところに立ち会います。