お茶の花

カテゴリー │ちょっと一服



おはようございます。 深蒸し茶を専門に育て加工しお届けしています掛川の
東山茶業組合です。

今朝は珍しいお茶の花(昨年10月撮影)を紹介いたします。
お茶に花が咲くんですか?と驚かれる方も多いですが、白く椿のような花が
10月頃咲きます。

じつは管理されたお茶畑では花芽などは摘まれてしまいますから、普段は
お茶の花を見ることはありません。
お茶畑に花をたくさんみたら、それはあまりよいことではないのです。

それでもお茶の花は美しい花です。
茶花と言い、お茶席での花を紹介していますが、お茶の花ならそのものズバ
リの美しさを持っています。

真っ白い花に金色の茶せんのように雄しべが並ぶ様子は美しいものです。

皆様も秋に見つけてみてくださいね。



 

急須の語源

カテゴリー │ちょっと一服



おはようございます。 夏休みもいよいよ終わり、真っ黒になった子供たちも
新学期に向かう頃となりました。深蒸し茶の東山茶業組合です。

お茶を楽しむ道具に急須があります。 深蒸し茶はちょっと目の細かい茶漉し
がついているものを用いますが、急須という名前どうして急と言うのでしょうね。
そこで調べてみました。

急須の急は文字どおり「急ぐ」という意味、「須」は用いると意味だそうです。
あわせれば急いで用いる。 さてどうしてこんな名前になったのでしょう。

急須は中国で生まれ、最初は燗した酒を入れる器だったそうで、その後お茶
を飲むものに使われるようになったそうです。

お茶は高級品であったでしょうから、先に酒ありで後にお茶用になったので
しょうね。

一日働いて家に帰ると、急いで急須を用いて熱いお茶をいれてくれる。
こんなところからでしょうか。 

「高須」という名前の友人がおりますが、これなど高く用いるということに
なります。
大事な友達ですから、大切にしておきましょう。



 

茶花歳時記:睡蓮

カテゴリー │茶花歳時記



おはようございます。南アルプスの南限と言われる粟ヶ岳の裾野に広がる深
蒸し茶の里、東山茶業組合です。

今朝も茶花歳時記といたします。
茶席で愛でられる花はもてなしの花、季節の花を用いてお招きの心を表します。

残り少ない8月を惜しむ花は睡蓮です。
蓮は葉を水面より上に広げ、睡蓮は水面に広げる、その差をそのように教えて
もらったことがあります。
蓮はお釈迦様の花、睡蓮は水の上で蛙たちの遊び場となります。

いよいよ来月は9月、秋の花でおもてなしする季節です。
冷茶から温かいお茶の季節がやってきます。

東山のお茶で秋のおもてなしをお願いします。 一番茶は大型冷蔵庫の中で
熟成して秋の出番を待っております。


 

茶花歳時記:葛

カテゴリー │茶花歳時記



おはようございます。 茶は茶摘の頃に大切にするだけでなく、一年を通じて
来年の為に育てています。 夏の仕事もそろそろ終わり秋の支度をしています。
深蒸し茶の東山茶業組合です。

今朝はしばらくサボッておりました茶花歳時記を続けたいと思います。

8月の茶花の一つ葛の花ですが、葛は荒地の草むらあたりに自然に生えてい
まして長く太い蔓を伸ばします。大きな葉が茂りますから少し迷惑をしたりいた
します。

8月から9月、迷惑ものの葛にも花が咲きます。
葉の中から空に向かって赤紫の房を伸ばします。

都会の方はご覧になったことがないかもしれませんが、この花は芳香を放ち
まして歩いていてもそれがわかります。

最初嗅いだ時には強いなと思う匂いですが、惹きつける香りについ鼻を近づけ
てしまいます。

どうぞ野に出ましたら葛の花を探して見てください。

葛は葛根湯にもなり、この地ですと葛布にもなるというありがたいものです。
雑草だなんて嫌ってはいけませんね。



 

お茶の保管お任せ下さい

カテゴリー │お茶の楽しみ方



おはようございます。 朝夕の涼しさの中、やがて始まる秋番茶への準備をして
いる深蒸し茶の里、東山茶業組合です。

お客様から一番の注文をいただくのはもちろん5月の一番茶の頃ですが、沢山
の量をお送りすると保管はどうされているのだろうと心配になることがあります。

お茶は開封後は冷蔵庫などで保管していただいていると思いますが、封を開け
たお茶は早めに飲んでいただきたいと思います。

そこで提案です。

私たちの組合には大型の冷蔵庫でお茶を保管し、年間いつでもご注文に応え
られるようにしています。
お茶は一時にご注文いただくほかに、年に何度かに分けてご注文をしていた
だく方法もあります。

じつはお茶は製造した5月から少しづつ熟成をしていきます。
私たちの冷蔵庫の中で少しづつ熟成したお茶を召し上がっていただけますの
で年に何度か分けてご注文いただく方法もお奨めいたします。

新鮮なままのパックにしてお届けしますが、この秋までの熟成茶を召し上がっ
ていただけます。

東山のお茶のご注文はこちらから。 この秋もおいしい一番茶をお楽しみ下さい。



 

お茶はあがり花

カテゴリー │ちょっと一服



おはようございます。 今朝はちょっとのんびりの朝を迎えました深蒸し茶の里
東山茶業組合です。

昨晩NHKの「プロフェショナル」をみていると、岩手遠野の宮大工の棟梁の話を
放送していました。何軒ものお宮の仕事を請け負っている最中、作業小屋ごと
その用材を火事で失ってしまってから再起したお話でしたが、その棟梁に近所
の人が「焼きあがる」と言う言葉を教えます。
焼きあがるとは一度無くしてしまってから再びがんばれば前より強くなるという
ことを表す言葉だというのです。 よい励ましの言葉に棟梁は再起したそうです。

さてお茶の世界で「あがり」はお寿司屋さんなどでもおなじみのお茶を表します。
これは昔むかしの遊郭で使われた縁起言葉なのだそうで、お客さんがこないと
「お茶をひく」のがいやですから、縁起をかついでお茶を「あがり」と呼んだそう
です。
スルメを「当たりめ」と呼ぶようにお客商売にはこういう言い換えた言葉が多く
ありますね。

お客様が来たら熱いお茶を入れてお持ちするのが「あがり」、あがっていただい
て感謝する気持ちも込められているのでしょう。
おもてなしの気持ちが現れていますね。

「ああがんばった」と休憩の時間には熱いお茶をいただくのも喜びのひとつです。

あがりはお茶、縁起をかついでまいりましょう。



 

茶碗の話

カテゴリー │お茶の楽しみ方



おはようございます。 朝一番のお茶に秋を感じるこの頃です。深蒸し茶処、東山
茶業組合です。

ブログを始めてから言葉を正確に書かなくてはと考えていますが、気にかかるの
が茶碗という言い方です。

お茶を飲む陶器を茶碗とも言いますが、ご飯をいただくものも茶碗と言う。
確かに湯飲みとか湯呑みと使えば間違いはありませんが、茶碗と茶碗はどう区別
したらよいだろうと思っていました。

調べてみると茶碗と言えば元々お茶を呑む為に呼ばれていたのが、広く陶器の器
を注すようになり、ご飯を盛る器も茶碗と呼ばれ出したそうです。

家で茶碗と言えば状況によって間違いなく出てきますが、書く言葉だけではわかり
ません。

そんな疑問を持っていると、答えが見つかりました。

茶碗はお茶を飲むもの、ご飯をいただくものは「お茶碗」と呼べばよいそうです。
これは分かりやすいですね。

お茶を飲む器も茶碗、ご飯を盛る器も茶碗、お茶を飲むならば湯飲みともいい、
ご飯は飯椀とも言う。

これから朝ご飯は「お茶碗」で食べて、ゆっくり茶碗でお茶を飲みましょう。



 

静岡を飲む

カテゴリー │ちょっと一服



おはようございます。静岡茶のブランド茶、掛川茶の中でも深蒸し茶を育てる
東山茶業組合です。

静岡を旅する人は美しい茶畑を見て茶処を感じていただけますが、どこかで
お茶を飲むとレベルの高さに驚いていただくようです。

静岡県に住む私たちは毎日レベルの高いお茶をいただいているのです。

他県からいらっしゃった方に自慢できる静岡自慢の一つですね。

では誰に自慢のお茶を飲ませたいでしょう。
私たち茶農家は全国のお客様にお茶をお送りしています。

お客様からご両親にご親戚にとお聞きすることもあります。

静岡の自慢に選んでいただきお届けする喜びがあります。

東山茶業組合は皆様の自慢のお茶を心をこめて全国の大切な方にお送
りしています。



 

お茶はのたりかな

カテゴリー │ちょっと一服



夏の終わりひねもすのたりのたりかな。

日曜の朝、掛川日坂の奥の深蒸し茶の里、東山茶業組合です。

緑の稲穂が顔を出し早生のものはもう重く垂れ始めています。秋がすぐそ
こに来ています。

粟ヶ岳の裾野にある東山は平地より涼しく、褒めていただける方々には掛川
の箱根だねなんて言っていただけます。

お茶離れがの時代だと言われておりますが、朝の一杯のお茶から始まる喜び
は変わりません。

日曜の朝少しのんびりと起きた家族がお茶を飲みながら揃うのもお茶の間と
いう日本文化でしょうか。
煎れ終わったお茶はまだまだ水筒用に使えます。出掛ける家族の水筒にスッ
キリと薄いお茶を入れています。

皆様も日曜はお茶の間の時間をお楽しみ下さい。



 

お茶のレベル

カテゴリー │ちょっと一服



おはようございます。八月の終わり朝夕涼しくなってきました深蒸し茶の里、
東山茶業組合です。

毎日飲むお茶の全国的レベルを考えたことがあるでしょうか。

静岡県を旅する人、ビジネスで訪れる人が一様に驚き、喜ぶのはお茶のおい
しさです。

昨日ラジオでも紹介していましたが、会社を訪れた県外の取引先の方が「会社
で出すお茶のおいしさに驚いた」ということでした。
お茶処に育ち普通によいお茶を飲んでいる私たちはお茶の味のレベルが高く
それに気づいていないのです。

お茶のおいしさは私たちの自慢ですが、もっと自慢して広く飲んでいただか
なくてはいけませんね。

全国にはほとんどお茶を生産しない県もあります。

私たちは高級茶だけでなく普段の飲み茶を広めていきたいと思います。


 

団子にお茶

カテゴリー │ちょっと一服



おはようございます。 夏バテなどと言っているうちに涼しくなれば次には食欲
の秋がやってまいります。掛川粟ヶ岳の麓に広がる茶処、東山茶業組合です。

ちょっと一服のカテゴリーでは、お茶に合うもの書いていこうと思います。

東山は旧日坂宿に近いところがありますが、日坂は東海道を旅する人が小夜
の中山の峠を越える前、越えた後に休む宿場でした。
水戸黄門ならば、ここらで一服していきましょうと茶屋で休むような場所だった
でしょうね。

茶屋と言えば団子、当時は焼き団子などを供していたと思いますが、今では
みたらし団子あたりで一服したいところです。

たっぷりの醤油ダレをつけて団子をいただくならば、お茶はつきものです。

「団子とお茶をおくれ」なんてうっかり八兵衛さんが注文しそうです。

全国を旅して多くの茶屋にも寄った水戸ご老公一行ですが、黄門様をテレビ
で演じたのは東野英治郎主演(第1-13部)、 西村晃主演(第14-21部)、 佐野
浅夫主演(第22-28部)、 石坂浩二主演(第29-30部)、 里見浩太朗主演(第3
1部-)と5人になっているそうです。

団子にお茶、お茶を飲むなら東山の深蒸し茶をお願いいたします。





 

高座と茶

カテゴリー │ちょっと一服



おはようございます。 朝夕秋めいてそろそろ秋の虫の声も聴かれるようになり
ました。掛川粟ヶ岳の裾野の深蒸し茶処、東山茶業組合です。

今朝は橘蓮二先生の写真集の表紙をお借りしましてお茶のある情景を語って
みたいと思います。

落語の高座につきものと言えば、高座布団にお茶でございまして、出囃子に
乗って出てまいりました噺家が噺のまくらを振った後、噺に入りますと羽織を
後ろにスルリと脱ぎましていよいよお客を噺の中に入れていきます。

途中でひと息を入れてお茶を呑む、そんな仕草の良さも噺家の力のうちだと
言います。私たちはどんなお茶を召し上がっているのだろうと想像するところ
です。

ある時は静かに人情噺を語り、ある時は江戸の情景の中で武士になったり
長屋の住人になったりと噺は広がっていきます。
長い噺から小噺まで私たちはその落ちまでを知っていても師匠たちの噺の
世界にどっぷりと浸かってゆくのです。

どこか、もしくはどなたかご縁があれば、私たちの深いお茶、深蒸し茶で
一服していただきたいものだと思います。

今朝のお茶のある風景は高座、お弟子さんは高座を降りてくる師匠の為に
「お疲れさまでした」とお茶を淹れて待つのだそうです。



 

饅頭こわい

カテゴリー │お茶の楽しみ方



おはようございます。 粟ヶ岳の裾野に吹く風にそろそろ秋を感じ始めました
深蒸し茶の里、東山茶業組合です。

お茶といえば和菓子、和のものと合わせて召し上がる楽しみがあります。
和菓子といえば饅頭、どこの町に行っても名物まんじゅうがあり、旅先では
帰ってお茶といただきましょうとお土産に買ってきたりしますね。

お土産に差し上げるのも、ご家庭向けでしたら饅頭とする。これはお茶の間
でご家族ご一緒にお茶とお召し上がり下さいというメッセージともなりますね。

こんなことを申し上げるのも昨日久しぶりに落語の「饅頭こわい」を聴いたか
らでした。

何も怖いものなどないという江戸っ子に、仲間が何が怖いかと問いただすと
饅頭だけは怖いという。 弱みを見つけたと仲間たちは男が一番怖い饅頭を
たくさん買ってきて男の長屋に放り込みます。

怖がって震えているとおもいきや、男は饅頭を怖い怖いと言いながら次々に
食べてしまう。
騙された!と知った仲間たちが長屋に入ると、男は次はしぶーいお茶が一
杯怖い。というお話です。

噺家さんが演ずるように饅頭はうまいもの、ただし饅頭だけではいけません。

饅頭を食べましたら、東山の深ーいお茶、深蒸し茶をお召し上がり下さい。



 

一番茶摘みをご覧下さい

カテゴリー │東山onYoutube



おはようございます。深蒸し茶の里、東山茶業組合です。

昨日に続いて東山茶業組合の2009年の活動2をご覧いただきたいと思います。

第2編は一番茶摘みから二番茶摘みまでをまとめてご覧になれます。
お茶を満載したトラックが工場に着き、ホッパーに投入したお茶は私たちが誇る
近隣最大最新の設備で加工されていきます。

私たちがお客様に約束しているのはおいしいお茶と共に、清潔さです。
工場清掃の様子も掲載しています。

そして一番茶から45日、二番茶摘みまでをまとめています。

ブログにも掲載したものばかりですが私たちをもっと知っていただきたいと願って
います。

今朝も5分ほどお付き合い下さい。


 

東山をご覧下さい

カテゴリー │東山onYoutube



おはようございます。 南アルプスの南限と言われる粟ヶ岳の裾野に広がる深蒸し茶処の
東山茶業組合です。

地震の影響で東名高速が不通になっている間、掛川から東京方面へは大変な渋滞にな
っていました。常がいかに便利に通行しているのかを再認識することにもなりました。

さて、今年の夏休みの宿題は今年の活動をまとめた写真をご覧いただこうと、Youtubeに
挑戦しました。
今年の4月から二番茶の終る6月末までの私たちの活動から200枚の写真を選び、2つの
ファイルを作りました。

今日はその前編をご覧いただきたいと思います。

私たちを見下ろす粟ヶ岳にある茶文字、5月の一番茶摘みの前にお客様に初萌をご覧い
ただこうと初めて実施した「深山の里祭り」、一番茶摘みから加工までをご覧いただきます。

昨年11月25日より始めましたこのブログでも話題にしたものばかりですが、私たち東山茶
業組合の活動の一部としてご覧いただければ幸いです。

パラパラ漫画のように進んでまいりますのでご覧ください。



 

無間の井戸(2)

カテゴリー │東山の歴史



おはようございます。 皆様はお盆休みをどうお過ごしでしょうか。お盆はお茶の
仕事もお休みをしている深蒸し茶処、東山茶業組合です。

今朝は東山の伝承「無間の井戸」の続きです。

はずかしめられた恨みを晴らす為に、無間の鐘を撞いて金銀を心のままに得ようと
する川井成信の勇み立つ様子に、父親は子の将来を案じてさとしましたが、聞きい
れず、あまつさえ傍若無人の振舞いで、ほとほと父親は困惑していました。

父親は彼の粟ヶ嶽に登り、子の兵庫の来ないうちに、願望成就の鐘を井戸の底に
埋めてしまいました。

それを知らぬ兵庫は、いくら探しても見つからず、無念やるかたなく堂舎を焼き払え
ばいくらかくしても鐘は残るであろうと、火をつけようとしました。

その時にわかに魔風が起こり、此の山の守護神八王子一寸坊大権現があらわれ
て、兵庫をひっつかみ、深々たる谷底へ投げ給うたのであります。

又、一説によると、松浦兵庫なる人が無間の鐘をついたために、この地方一体は
七日七晩鳴り響き、食べ物という食べ物は、全部「ヒル」という虫になってしまった。

食べ物がなくなってしまいましたから、草の根を集めて飢えをしのぎ、わらびもち
を造りあげたものであると言われております。

無間の鐘の由来、おしまい おしまい。



 

無間の井戸

カテゴリー │東山の歴史



おはようございます。 南アルプスの南限と言われる粟ヶ岳の裾野に広がる深蒸
し茶の里、東山茶業組合です。

その粟ヶ岳にあります「無間の井戸」の伝説のお話をいたします。

仙人の悲願の鉦を、人呼んで無間の鉦と言いました。
明応年間、無間山粟ヶ嶽の山頂に、無間の井戸と呼ばれる井戸がありました。
汐の干満によりて雷音の響くように、さし汐の時は泡が重なり、高く湧き出てて白
雲のようになったので、人々は泡ヶ嶽とも呼んだのです。

その泡が固まって刀の雉子の亡霊となったのです。
又、ひとつは霊鐘無間の鐘となったのです。

この鐘は日本三鐘のひとつと言われるようになりました。
即ち、三井鐘尾上の鐘、無間の鐘として竜宮より湧き出したるものといわれました。

無間の鐘を撞くと、願望成就して有徳自在となり、現世は心のままになるが、
未来は永劫無間地獄にちて蛙に責められ、苦しみを味わうと言われておりま
した。

この山頂の井戸に食べ物を投げ入れると、忽ち蛙になるといわれております。

この粟ヶ嶽の西麓に川井成信という殿様が此の山に参詣して、芝の山で酒宴
を開き、そのたけなわという所へ、無断で幕を上げて推参した者がありました。

「何者」ととがめたら、東麓に住める志戸呂の大沢兵庫という郷士であった。
この郷士は、その時は無事に帰されたが、恥かしめられたことを無念に思い、
特に貧しいために、はずかしめられたこの恨みを晴らすため、無間の鐘を撞い
て金銀を心のままに得られるならば、川井成信など、何ものぞとばかり勇み
立っておりました。

続く



 

夏は冷茶で東山

カテゴリー │一番茶の東山割り



おはようございます。 お盆となり、東山も帰省する若者らでにぎやかになって
います。深蒸し茶の里、東山茶業組合です。

若者がいれば私たち親の世代もいる。もちろん先人のありがたさを知るのも
お盆です。東山の茶畑も代々親から子へと引き継がれてきたものです。
明治の頃、初めてお茶を植えはじめた時には随分心配な声もあがったと郷土
誌にもあります。

その頃から少しつづ開拓されていき、今や東山は深蒸し茶の里と呼ばれ、掛
川中山間地のお茶処として認められるようになりました。

私たちの茶作りを語る時に、冬の下草を刈り畝間に敷き詰める伝統の話をし
ています。私たちは生真面目に先人から教えられた茶の木を愛する心を今
も引き継いでいます。

私たち茶づくりをするものが納得する夏のお茶を作ろうと、写真の冷茶ティー
バッグ「花みずき」を発売しています。
5月の一番茶を使ってつくる冷茶パックは他にはありません。
私たちが自信を持っておすすめする夏のお茶「花みずき」をお試し下さい。



 

地震お見舞い申し上げます

カテゴリー │東山日記



一昨日の早朝静岡県を襲った地震で多数のお見舞いのご連絡をいただき感謝
いたします。 掛川東山茶業組合です。

私たちの地域は大きな被害もなく、お盆休みを前に通常通りの仕事をしており
ます。ご心配のご連絡ありがとうございます。

テレビでも報道のように近隣の茶処である東名牧の原の東名高速沿いの皆様
や、同じ掛川市内でも断水や屋根瓦の落下などで被災した皆様にはお見舞い
申し上げます。

今回の被災でも私たちはお客様と共にいることを深く認識しています。
地域内を見回り、ほっとしながらも来年に向けて期待されるお茶を育てたいと
再認識した地震でした。

東山から降りたところの国道一号は大変混んでいます。
明日には開通すると言われる東名高速道路に大きな期待がかかっています。
いざという時にわかる常の便利さ、ありがたさを感じています。

被災した皆様、重ねてお見舞いを申し上げます。



 

Yahooモバイルで粟ヶ岳

カテゴリー │東山を訪ねる



おはようございます。 昨日の早朝の地震では近隣の牧の原に被害が出て
いますが、皆様には被害がありませんでしたでしょうか。深蒸し茶の東山茶
業組合です。

インターネットで楽しいサービスを見つけました。
検索サイトのYahooの携帯版Yahooモバイルの航空写真機能です。

携帯から「地図」を選びキーワードを入れますと表示する候補が出てきます。
そこから1.2km 3.4km 12km 24kmの地図を見ることができますが、その地
図を航空写真で見ることができるのです。

上の写真は粟ヶ岳の1.2km範囲の航空写真です。



続いて24kmの航空写真です。

私たちの住む粟ヶ岳と周辺の航空写真を見ることが出来ました。

夏休みの時期、携帯から懐かしい故郷の写真を見ることも楽しそうですね。
とても便利ですから皆様にもお奨めいたします。



 

粟ヶ岳展望台

カテゴリー │東山を訪ねる



おはようございます。お盆休みが近づきお出かけの方も多い中、今朝の地震で
益々道路が混んでいます。深蒸し茶の東山茶業組合です。
地震で被害に合われた皆様、お見舞い申し上げます。

皆様は私たちの東山を見下ろす粟ヶ岳に登ったことがありますか?
粟ヶ岳は旧国道1号を日坂から10分ほどで到着する近隣一の高さ532mを持つお
山です。

春先には歩いて登る方も多いのですが、もちろん車で上がれる登山道があります。
頂上には茶店や展望台があり、冬は遠く富士山や伊豆までを一望することができ
ます。
開港したばかりの富士山静岡空港も臨むことができますから、空港見物の帰りに
もお寄り下さい。

粟ヶ岳といえば「茶文字」、遠くから見る時には「茶」の文字がくっきりと(夏の間は
下草が生えて少し見えにくくなりますが)見えますが、登山道にあがるとわからな
くなるのは、あまりに文字が大きいからなのです。
この文字はヒノキの木で出来ています。

夏休みの行楽に粟ヶ岳登山をおすすめしたいと思います。
もちろん遠望だけでなく、見下ろしたところには私たちの東山の茶園が広がりま
す。 うす緑色の私たちのお茶工場も見つけてくださいね。



 

お茶は掛川東海道

カテゴリー │東山日記



おはようございます。 お盆休みの始まった会社もありますが、いよいよ今週は
お盆休みとなりますね。 深蒸し茶の掛川東山茶業組合です。

私たちは茶処静岡県の掛川市に住んでいますが、遠くからこのブログを読んで
いただいている皆様には掛川市といってもピンと来ないかもしれませんね。

さて上の図を見てください。これは静岡県の形が描かれています。
静岡県の子供は県の形を覚える時に、金魚のような形と学びます。
左のほうが頭です。 浜名湖がちょうど口のように思えますね。

静岡市の北のほうが背びれのようになり、下に突き出しているのが御前崎です。
そして尾の前でくびれた当たりが静岡市の清水区となり、伊豆半島は尾びれの
ように見えています。
こう覚えていただくと、静岡県の大雑把な形が書けるようになります。
私たちは学校でこう教えてもらったのです。

さて、掛川市は矢印あたりとなり、東山を指しています。

静岡県が大きな金魚なら、掛川東山はきっとエラあたりになるでしょうか。

今週は交通機関を使って静岡県を旅する人も多いかと思いますが、掛川市は
このあたりになりますから、一度地図を見てみてくださいね。

私たちが住んでいる東山にも遊びに来てくださいね。



 

深蒸し広告ホルダー

カテゴリー │東山日記



おはようございます。掛川粟ヶ岳の裾野に広がる深蒸し茶処、東山茶業
組合です。

お客様のテーブルに置いていただけるようサインホルダー用の広告を検
討しています。

私たちの茶作りへの挑戦を小さな紙に表すのは大変です。
何度も作り直し、人に見せては変更を続けています。

私たちの自慢はたくさんあります。 粟ヶ岳、その頂上に立つ茶祖栄西禅
師の像、茶畑など、たくさん伝えたいことがありますが小さなホルダーに
は限りがあります。

写真と言葉、伝えたいことを要約して作ってみては変更しています。

東山を伝えると、掛川にこんな場所があったことを知らなかったとよく言わ
れます。この恵まれた自然の中でお茶を育てる私たちを一人でも多くの方
に知っていただきたいと願っています。

今後どこかのお店で私たちの広告を見ていただけるかもしれません。
茶文字の粟ヶ岳の裾野でつくる深蒸し茶を味わっていただきたいと願って
います。



 

冷やして日陰で

カテゴリー │一番茶の東山割り



おはようございます。 夏も本格的な暑さになってきました。
南アルプスの南限と言われる粟ヶ岳から吹き降ろし東山を渡る風は、平地より
少し涼しいと言われています。

暑い夏の日は、適度の水分の補給が大切です。

そんな時に、東山の冷茶はいかがですか?同業の皆さんから「もったいない」
と言われる一番茶で作った冷茶パックは1パック5g入りですから、大きな入れ
物にたっぷりの冷茶がつくれます。

冷蔵庫にたっぷりの冷たいお茶があれば、いつでも喉を潤すことができますね。

お茶は喉を癒してくれます。一杯ですっきりと乾きがとまります。

私たちの作る冷茶パックは「花みずき」と言います。
この夏は東山の冷茶パックでお過ごし下さい。

今ならお盆休みに間に合います。 こちらからご注文をお願いいたします。



 

深蒸し茶をどうぞ

カテゴリー │一番茶の東山割り



おはようございます。 掛川の東山と言いましてもご存知ない方も多いかと思い
ますが、昔で言えば掛川の隣、日坂宿から粟ヶ岳方面へ10分ほどの場所でご
ざいます。

東山はお茶の中でも深蒸し茶を作っておりまして、煎茶の中でも蒸し時間を長
くしまして色と香りのよいお茶をお奨めしています。
どこで採るお茶でも長い時間蒸せば深蒸しになるのではありませんで、東山に
は粟ヶ岳がございます。

この裾野に私たちの茶葉岳がありますから平地より少し涼しい、この涼しさの
中でゆっくりと育てます、山が霧を生みますので茶葉が健康に葉が厚く育ちま
す。この厚い葉だからこそ蒸し時間を長くできるのです。

東山茶業組合の仲間には長い間続けていることがあります。
冬になりますと、下草を刈りよく干したものを裁断しまして茶の畝間に敷き詰め
ています。
これが茶の根を暖め、また土づくりもなるということで続けています。
おいしいお茶を育てる為には欠かせないことだと思っています。

この夏休みに合わせて全国からお茶のご注文をいただいています。
東山のお茶は、5月だけでなく一年中ご注文をいただけるよう冷蔵保管をして
います。

夏休みのお集まりには是非東山のお茶をご注文お願いいたします。


 

空撮の粟ヶ岳と東山

カテゴリー │東山を訪ねる



おはようございます。南アルプスの南限と言われる粟ヶ岳の裾野に広がる
深蒸し茶処の東山茶業組合です。

南アルプスの南限と言いますが、これを表すには空撮の東山を見ていただ
けると少しその様子をつかんでいただけます。

東山郷土誌にも掲載されておりますが、現在も電波中継基地となっている
粟ヶ岳は最も南に位置する山として、遠く太平洋上からも目印になってい
ます。

この粟ヶ岳から見下ろす土地が私たちの東山です。
東山の誇りは二代目となる大茶文字、その茶文字を仰ぎ見ながら私たち
はお茶を育んでいます。

開港した富士山静岡空港へ離発着の飛行機の乗客の皆様もこの大茶文
字の東山を見ていただいていると思います。

大きな写真はこちらをクリックしてご覧下さい。



 

お茶のスイーツ

カテゴリー │おもてなしのアイデア



おはようございます。 夏が戻ってきた掛川の深蒸し茶処、東山茶業組合です。

真夏の陽ざしの中では仕事もそこそこに、がんばったら日陰で休みながらの
毎日です。

夏は冷茶でとご案内していますが、一服の時には甘いものや果物がいいで
すね。
今年の4月、初めて組合で「深山の里祭り」を行いました。
4月の黄金に萌える若る芽を見ていただきながら、いつものご注文のお礼の
つもりでご案内しました。

その時に女性部が作った甘いスイーツがとても人気がありました。

若る芽を乗せて焼いた小さなどら焼きを召し上がりながら東山のお茶を楽し
んでいただきました。

甘い物が大好きな私は、お客さまをご案内しながら随分つまみ食いして
しまいました。

夏の過ごし方は少し「のんびりのんびり」、初夏に働いてくれた茶の木は
秋に向けてまたゆっくり育っています。
雨も陽ざしもどちらも大切です。

私たちものんびりと無理をせずに働きましょう。



 

真夏の雫

カテゴリー │一番茶の東山割り



おはようございます。 真夏の陽ざしが戻った昨日、暑さを癒すお茶が欲しく
なりますね。 深蒸し茶処、掛川東山茶業組合です。

夏の喉を癒すのは甘い飲み物より、スッキリとした茶の甘味と苦味ではない
でしょうか。喉を洗い清め、乾きを鎮めてくれます。

夏の喜びは木陰や涼しげな部屋であります。
キッチリと冷やしたお茶で一服しながら夏の暑さに立ち向かうのが夏の過ご
し方です。

深蒸し茶処から真夏のお奨めは「花みずき」冷茶パックです。
通常より多い5gの花みずきは大きなジャグでも充分に水出し茶を煎れること
ができます。

乾きの外から帰ってきてたっぷりの水出し茶を呑むうれしさをお味わい下さい。

東山茶業組合の花みずきは全て一番茶で作っています。
同業者から「もったいない」と言われる高価な一番茶をおしげもなく裁断して
丁寧にパック詰めをしています。

この夏は冷茶パックの花みずきをお楽しみ下さい。

ご注文はこちらからお願いいたします



 

茶葉用水筒増える

カテゴリー │お茶の楽しみ方



おはようございます。深蒸し茶の里、掛川東山茶業組合です。

この夏は「水筒男子」の流行語も出来る程、水筒を持つ人が増えています。

その中でも私たちがおススメしたいのが茶葉を入れられるタイプの水筒です。

二重になっている蓋の内側にこんな茶こしがついているのです。

こんな水筒がなくても水筒に急須でいれたお茶を入れていけば充分です。

朝お茶をいれた後の茶葉で充分です。喉を爽やかにするお茶を水筒にいれて
出かけましょう。



 

粟ヶ岳の歌続く

カテゴリー │東山の歴史



おはようございます。昨日に続き、明治100年を記念して発刊された東山郷土
史から引用して粟ヶ岳の歌を紹介いたします。

この見ゆる空のはたての白雲の いずち行くらん流れ流れて

大樹の中あまたの巨石の苔青く 伺いみれば心おののく

木漏陽を映して建る俳聖の 句碑判じよむ淡峰のいただき

航海目標に欠くことならぬ粟ヶ岳 千代に伐られぬ保安植林

百二十五の石のきざはしを 馬に打ち乗り降りし初蔵

郷土誌を読む時、古く室町から拓かれ明治から茶処として開発された我らが
郷土には古き伝説、伝承が多いことに気づきます。

粟ヶ岳は阿波々の山と呼ばれたり、淡峰など「あわ」の表現がたくさんあり
ます。
古くは登山道も整備されていなかった山頂に上り、多くの人が見下ろした
土地は私たちの東山でした。