親の甘茶が毒となる
おはようございます。 深蒸し茶の掛川東山茶業組合です。
今朝もお茶にまつわるお話をさせていただきます。
「甘茶」という言葉があります。 お寺で仏像に柄杓でかけるあの「甘茶」は普
通のお茶とは違い、ユキノシタ科の植物であるガクアジサイの一種の若葉から
つくられるものです。
「親の甘茶が毒となる」
このことわざはもちろん甘茶が毒という意味ではありません、甘いのは子育て
をする親のこと、あまり甘やかして子供を育てると将来の為によくありませんよ
という教えのことです。
子供を見れば親がわかり、親を見れば子がわかるといいます。
少子化の波が学校や社会に大きな影響を与え始めましたが、少ない子供たち
にこそ、甘茶ではなく本当の教育を親と学校が手を合わせて行っていきたいで
すね。
東山は代々続く茶園を守り、毎年新しい茶の木を上、甘茶ではなく深蒸し茶を
生む木を育てています。
茶業家にとって我が子と替わらぬ茶の木を土から育て、暖かく育んでいます。
晴れが続けば心配し、強い雨風にも心配しますが親である我々の愛情を受け
てすくすくと育ち、春に強く香り高い芽が応えてくれます。
甘い親だけでなく、強い親としておいしいお茶を生産しています。
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