茶請け皿

カテゴリー │ちょっと一服



こんばんは、掛川粟ケ岳のふもとに広がる茶園のひとつ東山茶業組合です。
私たちは全国一の深蒸し茶を育てています。

お茶請けという言葉があります。
辞書で調べますと「茶を飲むときに食べる菓子・漬け物など。茶の子。」とあります
ように、お茶を飲んでいただく時に、ちょっと甘いものや、塩辛いものが欲しくなり
ますね。

5月の茶摘みの頃、東山の茶畑には組合員が一斉に出て茶摘みをしますが、休
憩はもちろん自分たちで生産したお茶ですが、茶請けには甘いもの、漬物なども
登場します。

斜面にある茶畑で働き、一服となれば甘いもので疲れを癒しますが、塩辛いもの
もおいしいのは汗に出てしまった塩気の補給でしょうか

私たちのお茶は、毎年注文いただく方が多くいらっしゃいますが、送り先は全国に
渡ります。
全国の美味しいお菓子、おいしい漬物などと召し上がっていただいているかと想
像しています。

先日羊羹をどんな厚さに切るかが話題になりました。
厚切りだけでなく、薄く切るという羊羹好きもいらっしゃることがわかりました。

みなさんはどんなものをお茶請けにされていますか?
教えてくださいね。

※写真提供:ラウンドテーブル



 

茶園のBBQ

カテゴリー │お茶畑の働き者



おはようございます。深蒸し茶の掛川東山茶業組合です。
11月最後の日、よい天気になりました。

今朝は組合の活動を紹介します。

5月初旬からはじまる一番茶の茶摘みからはじまり、二番茶が終わる7月に
は初夏の仕事が一段落します。

お茶工場を効率よく稼動させ、よい茶を生産するには組合員が同じ日に茶摘
みをし、工場に持ち込むことが基本です。
お茶工場も24時間体制で加工を続け、当番制で仕事にあたります。

二番茶までの仕事が終わると、全員が集まって工場の前でBBQをして慰労
会をしています。
たくさんの鉄板を並べて行うBBQは組合員全員の交流の場、座る場所をクジ
で決めるなど、より広い意見交換や交流を深めようという場にもなっています。

茶文字茶の山の粟ケ岳を臨む工場には美味しい匂いが立ち込めます。

よいお茶を作り上げた満足感いっぱいの初夏のBBQは毎年の楽しみです。



 

茶壷の看板

カテゴリー │お茶工場紹介



私たち東山茶業組合のお茶工場は、掛川の東のはずれ日坂宿から上る山の上に
あります。

先祖代々切り開いた山には舗装された美しい道が通り、そこから枝別れした山の
茶畑の道は私たちが作業をし易いように、組合員全員が気をつけて下草を刈り気
持ちのよい作業道にしています。

私たちのお茶工場は粟ケ岳の上からも眺められるところにありますが、来春開港
する静岡空港から離発着する飛行機から眺めれれるのではと期待しています。

工場と組合事務所のある道路際にはこのような茶壷の形の看板があります。

私たちはこの近くを深山(みやま)と呼び、私たちの名刺にも「深山の里の深蒸し茶」
とご案内しているとおり、日本一の深蒸し茶を生産しています。

第57回全国茶品評会深蒸し煎茶の部で農林水産大臣賞を受賞しています。

春には気持ちがよい山に向かって多くの人がウォーキングをしながら訪ねてくれます。
建物の角には藤の花も咲く簡単な休憩所もあります。

よい季節になりましたらご紹介します。




 

自走式茶刈り機

カテゴリー │お茶づくり施設



おはようございます。掛川粟ケ岳の麓の東山茶業組合です。

まだ始めたばかりのブログですがご覧いただきありがとうございます。

山の麓と言いますと斜面ばかりのように思われてしまいますが東山地区にも
平らな茶畑が広がっています。

みなさんは茶畑のお茶の木がカマボコ形になっていることはご存知かと思い
ます。
あの形は日をまんべんなく当てる為と茶摘みの効率をあげる為に作っている
ものです。

その中でも平らなところには幅広に作られた茶畑がありますが、そこではこの
ように自走式のお茶刈り機で作業する畑もあります。

大きな機会が効率よく茶摘みをしていきます。

今度お茶畑にお出かけになったらお茶畑のカマボコ型の茶の木の形も確認
してみてください。



 

自分の湯呑み

カテゴリー │ちょっと一服



「ちょっと一服しましょう」

最近は煙草の一服は敬遠されますが、お茶の一服なら大歓迎、茶畑で足腰
を使って働いた後、暖かい部屋で飲むお茶の一服はうれしいものです。

「お茶をどうぞ」と淹れてもらえる一服のお茶、寒さで固まった体が緩んでいく
瞬間です。

みなさんはご自分の湯呑みをお持ちでしょう。遠く旅に出かけたり、一日中忙
しく働いて家に戻り、ホッとして座り、自分の湯呑みでお茶を飲むのは格別で
すね。

それは長い間に茶渋がついたり、少し欠けていたり、ヒビがいい味を出してい
たりします。
決して立派なものでなくても自分の湯呑みは自分の手にしっくりとするもので
すね。

私たち東山茶業組合のつくる深蒸し茶は、渋みを押さえたトロッとした甘味と
まろやかな香りが特徴です。

ご家庭で楽しんでいただきやすいのは、胃にやさしいから何杯も飲めてしまい
ます。

気取らずに常に飲んでいただくお茶を私たちは作っています。
いつもの湯呑みでお飲みください。

※写真提供:ラウンドテーブル



 

お茶の集荷はみんなの手で

カテゴリー │お茶づくり施設



おはようございます。深蒸し茶の東山茶業組合です。

私たちのお茶工場は掛川で茶文字でお馴染み、粟ケ岳の麓に広がる茶畑の
中にあります。
現在は農閑期ですが、今年の5月1日の茶葉の集荷の様子をお伝えします。

お茶工場をフル稼働させる為には組合員の茶畑が一斉に茶摘みをしなくては
いけません。
朝一番から一斉に摘んだお茶を袋一杯に詰め満載したトラックが入ってきます。

ここはこの下がホッパーになっていて、この下に茶葉を投入していきますが、
茶袋から茶葉をあけるのに設けられているのがこの機会です。

アームの両側についたフックを袋にかければ楽々と袋は持ち上がり、反対側
が開いた袋から摘み取ったばかりの茶場が落ちていきます。




 

防霜ファンの大きさ

カテゴリー │お茶づくり施設



こんばんは、深蒸し茶の東山茶業組合です。

昨日の話題で紹介しました茶畑にニョキニョキとはえる柱とその先の扇風機は
防霜ファンだとお話しました。

toyoさん早速のコメントありがとうございます。
確かにもぐらよけというものもありますが、茶畑では霜の被害を防ぐ為に設置し
ているものです。

5~6mと高いところは地表より4~5度温度が高く、そこから吹き降ろす風で
霜の害を防いでいます。
昨日も書きましたように、意外に思われるのはその大きさ、5月にシイズさんが
来た時の写真がありましたので掲載しました。



人と比べるとこんなに大きいものもあります。(もう少し小型のものもあります)

高い所から吹き降ろしますと支柱の前10数メートルまでカバーする力がありま
す。

なかなか目の前で見ることもないと思いますが、こんな大きさの扇風機が茶畑
にあり、大切な深蒸し茶を生産する木を守っていることをご紹介します。



 

お茶を運ぶトラック

カテゴリー │お茶づくり施設



五月、新茶を積む季節になるとお茶の様子に合わせて東山茶業組合のお茶工場
が稼動を始めます。

組合員が同じ日にお茶摘みをし、一斉にお茶工場に運びこみますから茶葉の受け
入れ口は組合員のトラックで終日賑わいます。

このトラックの後ろには幌がかかっていて、中には袋に詰まった茶葉が満載されて
います。このトラックの幌が銀色になっているところに注目下さい。

五月とはいえ陽射しが強い茶畑から積み出した茶葉は生きています。
摘み取った袋に入った茶葉は息をしますから、とても熱くなるのです。

シルバーの反射幌は陽射しを遮り、少しでも茶葉が熱くならないようにする工夫の
一つです。

大切な茶葉の量はお茶工場の入り口にある台貫にトラックごと乗せて計ります。

この後、お茶工場の受け入れ口に進みます。

大切な茶葉は生鮮野菜と同じ、それ以上の管理をして新鮮なうちにお茶工場で
加工されていきます。

新鮮な茶葉からつくるのが東山自慢の深蒸し茶です。
みなさんお飲みになってくださいね。



 

茶畑は空へ続く

カテゴリー │お茶摘み風景



おはようございます。深蒸し茶の東山茶業組合です。

今年の茶摘み、5月1日の写真から東山の茶摘み風景です。
粟ケ岳の麓に広がる東山にはこんな斜面の茶畑もあります。写真で斜面の様子が
わかるでしょうか

組合員の家族が揃って茶畑に出て茶摘をしていますが、右の電柱をご覧のとおり、
下の道路からの電柱がもう目の前にあるような高さの茶畑です。

下の道に止めた出荷用のトラックまで茶葉を運ぶ作業は重労働ですが、一年丹精
を込めたお茶を摘む喜びと家族揃って働く汗は格別です。

この日は写真撮りがあり、シイズの皆さんが同行していましたが、山の斜面に立つ
と撮影も大変です。
山の茶畑で鍛えた私たちと違い、最初に斜面に立てば驚くほどの勾配があります。
この日も腰がガクガクになるまで付き合ってもらいました。

茶畑に入るには地下足袋など足元が大切です。
冬の間、茶の木を温める敷き草を敷いてありますから、枯れた敷草で滑ることもあり
ます。

健康で家族で働けること、みんなで汗をかいて働くことで東山茶業組合の深蒸し茶
が生まれます。

あと半年でまたこんな景色を見てもらえます。



 

働き者の山

カテゴリー │お茶畑の働き者



深蒸し茶を摘む五月の作業の写真です。

お茶畑が山の斜面に広がることは、よく知られていますが、茶畑が広がる山
はどこもかしこも斜面ですから、お茶刈りは足腰が丈夫な働きものでもなかな
か大変なものです。

足元は地下足袋で固め、お茶を刈った袋を持って狭いお茶の木の間を歩いて
トラックがある道路まで運びます。

東山の仲間は家族そろってお茶刈りをする働き者ばかりが揃っています。
お茶刈り名人のお父さんが刈っている間にお母さんが袋を運びます。

お茶の葉だから軽いとお思いかと思いますが斜面を一歩づつ歩いて十数キロ
の袋を担いで運ぶのはなかなか重労働です。

家族そろってお茶を摘むのは毎年5月の連休頃になります。
組合員で話しあい、お茶工場に一斉に収穫したお茶を運べるように、そろって
茶畑に出て一斉に働く時は気持ちがよいものです。

今は冬、今丹精にしたお茶の木は必ずよいお茶として答えてくれます。
東山の冬は下草刈りの毎日です。



 

茶畑の扇風機?

カテゴリー │お茶づくり施設



おはようございます。掛川東山茶業組合です。

お茶畑を通る方はニョキニョキと生えた細い電の上に扇風機のようなファンがつ
ていることに気づいていらっしゃると思います。
これはなんでしょう。ご存知ですか?

これは防霜(ぼうそう)ファンと言う、お茶づくりにはかかせない施設です。

読んで字の如く、これは霜(しも)の被害を防ぐ為に設けている送風機なのです。

場所によりますが、高さ5mほどの柱に取り付けたファンは、お茶畑に向けて少し
下向きに取り付けてあります。

春になり、大切なお茶の芽や葉が育つ時期に冷え込むと被害が出てしまいます
から、冷え込む地表に向けて少し高いところの暖かい空気を送って温度をあげる
ことで霜がおりにくいようにしています。

これらの防霜ファンは温度を検知するセンサーやタイマーによって動かしています。

長い間に故障するものもありますから、定期的にチェックするのも仕事の一つです。

高いところにありますから小さく見えますが、案外大きいものです。
今度写真を撮ってお見せします。



 

作業道路はみんなのもの

カテゴリー │茶づくり人づくり



静岡県の方や、茶処の方はご存知のように、お茶畑は平地だけでなく日当たりがよ
い斜面に広がっています。

静岡県を旅する人が驚くのが急勾配の山に沿って広がる美しい茶畑だと言われて
います。

この斜面に沿って作業用の道路を作っていますが、道路は作るだけではなく、茶畑
を通って作業する仲間の為に常にメンテナンスを行っています。
お茶の木の剪定だけでなく、下草などを刈り、作業車両が通り易いように常に気をつ
けておくことで作業効率が高まります。

11月のこの時期は、目の前の粟ケ岳や茶畑の周囲にある下草を刈る仕事を行って
います。

この下草を刈ることで道路は美しく保たれ、来年の作業を安全に行うことができます。
きれいになった道路を見ればそのお茶園の心が表れると言われます。

山に広がる道路は私たちの大切にしているお茶を運ぶ道路です。
一刻も早くお茶工場に収穫したお茶を運ぶ為にあります。

お茶をどうして早く運びたいかは、またの機会に書いてみます。



 

茶文字茶の山の地から

カテゴリー │東山日記



掛川市東部、東には島田市(旧金谷町)と接するところにある粟ケ岳をご存知
でしょうか?

国道一号線を旅する方は静岡島田方面から西進すると、大井川を越えて東に
見えてくるのが私たちが茶業を営む粟ケ岳です。
時期によりますが、毎年周辺の仲間と協力して下草刈りなどをし、「茶」の文字
がくっきりと映えるように努力しています。

粟ケ岳は一説では南アルプスの南限と言われていますが、頂上には休憩所も
あり、桜の季節、これからであれば初日の出のスポットとしても有名です。
春に開設を予定される静岡空港も一望できます。

その頂上からも臨める私たちのお茶工場「東山茶業組合」はこの地を開墾し、
茶の木を代々育ててまいりました。
粟ケ岳の恵でもある霧などがこの地の茶葉を厚く育てることにより独自の深蒸
し茶を生産しています。

この地域に生まれ育ち、多くの先達から受け継いだお茶作りの心を今後この
ブログに綴ってまいります。

お読みいただく皆様と、深蒸しでつくる深いご縁を育みたいと思います。