茶壷に追われて

カテゴリー │お茶のことわざ話



おはようございます。今朝は土曜ののんびり日、皆様は朝の茶をお飲みいた
だきながらゆっくりお過ごしでしょうか。
深蒸し茶の里、東山茶業組合です。

「ずいずいずっころばしごまみそずい、茶壷に追われてとっぴんしゃん」
ご存知ずいずいずっころばしの歌は「かごめかごめ」と同じく歌詞の意味には
いろいろな解釈があるようですが今に伝わっています。

この茶壷ですが、お茶を入れた壷でございまして将軍家光の時代に江戸か
ら宇治へ宇治からまた江戸へと献上されたお茶を運ぶすがら、大層威張った
行列になったと伝えられています。

お茶壷は将軍様のお飲みになるお茶だということでこの行列に会えば大名
行列も道を譲ったと言われています。

道中を警護した武士たちが権威づけをしたこの旅のことを調べますと面白く、
お茶壷道中に道を譲って追い越されると追い越してはいけなかったそうで
旅人は迷惑をしたのだとか。

なるほどそれであれば、茶壷に追われて・・となるのでしょうか
行列ゆえにそう歩みは速くなかったでしょうが後ろから迫りくる茶壷道中を
見れば足を速めたのかもしれませんね。

茶壷道中の侍にぶつかったとかで無礼だと子供が斬られたことがあり、それ
からは茶壷が来ると「とっぴんしゃん」と言うのは戸をぴっしゃんと閉じたのだ
とか、いずれにしても迷惑な話がわらべ歌になったのでしょうか

お茶は武士のもの、それも将軍様の健康の為のものだと飲まれたものでし
た。古いことを調べてみるのも楽しいことですね。



 

茶花歳時記:石蕗

カテゴリー │茶花歳時記



おはようございます。日を追うごとに柿が熟れる秋、深蒸し茶の東山茶業組合です。

今年は柿の生り年だそうで、どの木にも大きな柿がたくさんついています。
東山も近頃流行の里山と言えるでしょうか、どの山にも茶を育て下草刈りに入りま
すから山が生活の場となっております。

茶花というものがありましてお茶席に飾る花は四季にさまざまありますが、この季
節の茶花のひとつに、石蕗(つわぶき)があります。

蕗に似て少し暗いところに生えておりますが、蕗より葉がつるつるとしております
からよくわかります。そこからこの季節にレモンイエローの花が咲く様子は花が少
なくなる山でとても目立つものです。

春には茎の新芽は山菜として、天ぷらになどにも用いています。

お茶席には季節の招く心あり、清々しい空気の中にパッと咲く石蕗の花は摘む
のはかわいそうな気もしますが、ちょっとよい風情であります。

10月もそろそろ終わり、いよいよ柿は熟れ紅葉が目立つようになってまいります。



 

朝茶は七里帰っても飲め

カテゴリー │お茶のことわざ話



おはようございます。皆様は朝のお茶はお飲みでしょうか、深蒸し茶の東山茶業組合
です。

お茶のことわざに「朝茶は七里帰っても飲め」というものがあります。

朝茶の福と同じように、厄除けになったり健康を保つ為にお茶を飲んでいただいてい
ますが、あわてた朝などはせっかく美味しくいれてもらったお茶を飲むのを忘れてし
まうことがあります。

そんなことがないように七里帰っても飲めと教えているのです。

朝のお茶は体をゆっくりと起こしてくれます。 寝覚めに熱いお茶をいれてもらい、
冷えてきた朝にまずは湯飲みを手でおおって暖める。
手が暖まったら美味しくお茶を飲めばしっかりと目覚めますが、その数分の心の
余裕が一日を決めるのです。

お茶を飲んだあとの、あのほんのりとした甘味と心地よい苦味、どんな味もリセット
してくれる飲み物はお茶意外にはありません。

お茶を飲みながらの数分、お茶をいれてくれた人に感謝してはじまる一日を思う
ことで落ち着いた一日のスタートが切れるのです。

お茶を飲むのを忘れるほどでは、一日中慌ててしまいますね。

東山茶業組合は深いご縁のお茶を育て販売しております。
今朝もゆっくりそしてあわてずに召し上がって朝の福を召し上がってください。



 

茶の十徳

カテゴリー │お茶のことわざ話



おはようございます。台風の強い風吹きすぎた掛川の深蒸し茶の里、東山茶業組合です。

今朝はお茶のことわざから「茶の十徳」のお話です。

これはお茶を飲むことにより十の徳が得られるという意味ですが、以下のような徳を積む
ことができます。
私たちなりにご案内してみたいと思います。

「諸天加護(しょてんかご)」

お茶を飲むことによってさまざまな神が護ってくれる。落ち着いて健康に気をつけ、常に
感謝を忘れないことととっています。

「無病息災」

お茶は栄養の豊富な飲み物です。風邪の予防に効くことは知られています。お茶を欠
かさぬお年寄りに健康な方が多いことはうれしいことです。

「父母孝養」

東山茶業組合へのご注文のお茶がご両親に届くとき、どんなに喜ばれるでしょうと
贈り主のお客さまに感謝しています。心をこめてお届けしています。

「朋友和合」

お茶をいれあって心を開き友と語る時間を大切にする。お茶がそんな時間のお手伝い
をするとうれしいなと思っています。

「悪魔降伏」

悪なることは心の弱みにつけこんできます。お茶が心も体も健康にさせてくれますか
ら邪悪なものは退散してしまうのです。

「正心修身(せいしんしゅうしん)」

心正しからざれば、身を修むべからずと言いますが、心おちつかせ何事にも対処
できることで進む道を誤ることはありません。

「睡眠自除」

お茶を飲みすぎると眠れなくなると言われますが、健やかなる睡眠の前にはお茶
のひと時が心やすらかにしてくれるものですね。

「煩悩消滅」

百八つもあるという煩悩、欲が出たり嘘をついたりと人は弱いものですが、これも
お茶のひとときに自分を振り返ることで道を誤ることはありません。

「五臓調和」

心の健康のもとは健全なる体が必要です。お茶を飲んで健康を維持いたしましょう。

「臨終不乱」

幸せに生き、感謝することこそ人の一生です。お茶をいれてくれた人にありがとうと
いって徳を積んでまいりましょう。

お茶の十徳、あなたはどんな風に解釈されますでしょうか



 

ご挨拶のお茶

カテゴリー │お茶の楽しみ方



おはようございます。秋深まり11月も眼の前の季節、今年も年末のギフトの時期
がやってきます。

お茶を贈るお客さまのご要望は多く、毎年一軒一軒心をこめて包装して送らせて
いただいています。
その中でもうれしいのは、遠くにお住まいのご両親への親孝行を続けていらっしゃ
る方のご注文です。

私たち生産者は直接お顔を拝見することはありませんが、送り主と送り先が同じ
苗字であったり、ご注文の際にご要望があったりと、お茶を楽しまれることを想像
して包装しています。

深蒸し茶は高級茶と言われますが普段飲みの値段のものから高級茶までお客
様のご要望に応えられるよう揃えております。
最近では「ブログを見ていますよ」とおっしゃるお客様もいらっしゃり、私たちの心
も一緒に届けさせていただくこともできるようになりました。

お茶を親孝行にご利用になること、年末においしいお茶を召し上がっていただこ
うと私たちのお茶を選んでいただくお客様に感謝しております。

誰かの為にお茶を贈ることは、その人の暮らしと共に心を豊かにすることになり
ます。暖かい気持ちあってこそのご注文ですから、私たちも感謝を同封して送り
出しています。

そろそろ年末のギフトのご用意はいかがでしょうか。
私たちの深蒸し茶で深いご縁をお築きいただきたいと願っております。

深蒸し茶のご注文は こちらからお願いいたします



 

鯛焼きで一服

カテゴリー │ちょっと一服



おはようございます。お茶とあうものをテーマに書いています。深蒸し茶の東山茶業
組合です。

秋になるとやってるかな?と立ち寄るのが町の鯛焼き屋さんです。
懐かしいなあと学生時代に通った店や、仕事途中に走る町にある鯛焼き屋さんは
どこも小さいところですから、いつから始めるのかわかりません。

そろそろと思って回っても開いていなかったり、急ぐ時に限って開いていたり、鯛焼
きは焼きたてを食べたいものだから、買って帰る時間も気になるものです。

餃子で流行のようにバリバリとお煎餅がついているような鯛焼きや、型を長く使い
すぎて鯛のうろこが見えなくなっているお店や、あんこが多い店、鯛焼きなんていい
ますがそれぞれに人気があるものです。

秋から冬は車にフリースの上着やブランケットの1枚くらい乗っていますから、焼き
たてを受け取ったらそれにくるんで持ち帰ります。
案外熱いままで持ち帰れたりするとうれしいものです。
(晩御飯の前に持ち帰ると食べられなくなると怒られたりもしますが)

鯛焼き好き、たこ焼き好きと人はさまざまですが、やっぱりお茶と一緒に食べるの
であれば甘い餡子がいっぱいの鯛焼きに限りますね。

秋ふかまるこの時期、どこの鯛焼き屋さんが開いているか気になるところです。

もちろん鯛焼きと一緒に私たちの育てた東山の深蒸し茶を召し上がって下さい。



 

芋と鮒と落ち葉焚き

カテゴリー │ちょっと一服



おはようございます。甘いものとお茶を楽しむこと。深蒸し茶の東山茶業組合は
提案しています。

「石やーき芋~ホカホカ~」、子供の頃には見た覚えがありますが、屋台の焼
き芋屋さんはまだいるのでしょうか。

焼き芋をするよと落ち葉焚きをするのは真冬、芋があると僕ら子供たちは鮒釣
りの餌にしようとよく蒸かしてもらったものでした。

父が釣りが得意で、蒸かした芋や輪切りにしてフライパンで焼いたものに、ビ
スケットなど香りが強いものを混ぜてすり鉢で摺り、それを丸めて餌にしたこ
ともありました。

今ではあまり見られなくなりましたが、鮒はどんな小さな川にもいて、用水の
溜まり水などの淵に竿を出せば子供でもよく釣れたものでした。

釣りの餌用に練った芋のほかにおやつ用の芋を持って出かけたものでした。

落ち葉焚きの焼き芋はホックリと焼きあがります。
焦げた皮をはがして食べる人もいれば、僕ら子供らは皮まで食べてしまいま
す。
そしてお茶を飲むのです。

お芋の蒸かした湯気が蒸し器のてぬぐいからあがっていたことを覚えていま
す。

秋のお芋、落ち葉焚きにも深い味と色の東山深蒸し茶をおすすめします。



 

大判焼きと深いお茶

カテゴリー │ちょっと一服



おはようございます。秋も日に日に深まる一日、終末にはどちらかにお出かけで
しょうか、東山にあります粟ヶ岳展望台もおすすめですので是非お出かけ下さい。
深蒸し茶の東山茶業組合です。

今日の甘いもの、このところ甘いものの話ばかりになりますが、深~いお茶と召
し上がるながら、日本のファーストフードの大判焼きもうれしいものですね。

今朝の甘いものは天竜区の二俣クローバー通り沿いにあるその名も大判焼き屋
さんのビッグ大判焼きです。

こちらの大判焼きはご覧のように通常の二倍ほどの厚さがありますから、焼くの
に時間がかかります。
あらかじめ予約しておいてから二俣の名所を歩いたり買い物したりするのも楽し
みの一つです。

「ご飯一食浮いてしまうよ」と言われていましたが、確かに大きいこちらの大判焼
きは餡子もたっぷり溢れるように入っています。
残ったらまた焼いて食べてもおいしいようですよ(本当に大人の一食分になります)

甘いものが大好きな方には挑戦いただきたいと思います。

もちろん、その後には私たちが育てる健康で深~いお茶、東山の深蒸し茶をお楽
しみください。



 

栗の大判焼き

カテゴリー │ちょっと一服



おはようございます。秋のお茶に合うお菓子をと、撮りだめた写真をテーマに
ブログを書いています。深蒸し茶の東山茶業組合です。

お茶と甘いもの、和菓子とまではいかずともおいしいものはたくさんあります。
これは愛知を旅した時のもの、確か香嵐渓に向かう山の里のドライブインで
食べたものでした。

秋は景色を求めて山へ向かう人が多くなります。香嵐渓(愛知県豊田市足助)
に向かうのも国道一号の岡崎からという方法もありますが、山の道を向かう方
法もあります。
紅葉祭りも来月には開かれますから、また行ってみたいと思います。

山の里の名物は多けれど、朝水筒にいれた深蒸し茶を飲みながら現地で
買う焼きたての大判焼きなどがおいしいもの。
外で食べるせいでしょうか、焼きたてだからでしょうか、まだ熱いものをハフハ
フとしながら味わうのがやはり最高ですね。

東山茶業組合の深蒸し茶は、五月の一番茶を専用の冷蔵庫で保管していま
す。その時季に一番ご注文をいただきますが、年間少しづつ飲む分を注文い
ただくお客さまも多くいらっしゃいます。

保管の間に少しづつ熟成されたお茶は五月の一番茶よりおいしいとおっしゃる
お客さまもいらっしゃいます。
このブログの左に私たちのホームページがありますが、是非この秋もご愛顧
をお願いしたいと思います。

お茶と甘いもの、秋は楽しんでいきたいですね。



 

焼き団子の季節

カテゴリー │お茶の楽しみ方



おはようございます。秋はお茶と共に和菓子がおいしくなる季節です。深蒸し茶の
東山茶業組合です。

それでも甘いものばかり食べていると太ってしまいますが、団子ならどうでしょう。
「みたらしを五本とあんこを五本」、などと団子を頼む時は持って帰る数を考えてた
のみます。

家族の数を数えてみたり、友達の家に行くならばその家族の数と、自分の分を
足して買うのも楽しみなものですね。

団子を頼むとその場で焼いてくれるお店があります。
ここは浜松のお店ですが、この焼き目が入ることでまた団子はおいしくなります。
そこにみたらし餡をたっぷりとからめ、または餡をたっぷりと塗ってもらいます。

そして入れ物に入れた団子にはまたたっぷりの餡のサービス付き、こんな団子
を買いましたらおいしいお茶の待つところへまっしぐらですね。

昔むかしならば麓の日坂宿あたり、小夜の中山あたりの茶店で旅の足を休めな
がら団子とお茶でひとやすみ。

秋の日にお茶と団子でひとやすみしましょうと言うお話でした。
なんだか食べたくなってしまいますね。 



 

ティーシャツ

カテゴリー │東山日記



おはようございます。今朝は少し遅いブログとなりました深蒸し茶の里、東山茶業
組合です。

仕事着と言いましても特別なものはありませんが、32軒の茶農家の組合でありま
す私たちは工場作業などでは揃いのユニフォームを着けています。
お茶の加工の際などは耳あてがついた帽子を被るなど、衛生面にも気をつけてお
いしいお茶を製造しています。

どの業界でもそうですが、私たち茶業ではユニフォームにお茶色の入ったものを
選んで着ています。ゆえに揃えばお茶色軍団となっています。

今朝は洒落ではありますがTシャツですからティーシャツ、その色もお茶色という
写真を使ってみました。

男は作業衣となりますが、女性はキャディさんよろしく紫外線除けをいたしまして
誰かわからないほどになって作業をします。
遠めに見たら誰かわかりませんから、身長や体型(失礼)を見て、やあやあと挨
拶する。女の衆が揃っていれば、どれが内の者が一目ではわかりません。

足元は滑らないように地下足袋、お茶の山は見るよりよほど急傾斜ですから、
足元が一番大切です。

東山の女衆は皆働き者、息を合わせて阿吽の呼吸でお茶を摘んでいます。



 

道の駅掛川

カテゴリー │東山を訪ねる



おはようございます。過ごしやすい秋の日、東山は旧東海道の掛川~金谷宿の
間にあります日坂宿から10分ほどのところにございます。
深蒸し茶の東山茶業組合です。

国道一号を旅する方には道の駅掛川に近いと書けばご案内になるでしょうか。

国道一号バイパスが無料になってから、よりドライブの立ち寄り所として使われる
ようになった道の駅掛川ですが、これより西は愛知県との県境となる潮見坂、
東は遠く、立ち寄るところは静岡の手前の岡部までありません。

東へ旅をするにも西に旅をするにも大きな駐車場を持つ道の駅掛川は地域の農
産物も多く売られ、食事処からコンビニまでが入る多くの旅人が休憩するところ
になっています。

ここまでいらっしゃれば東山はもうすぐ、道の駅の建物からは見えませんが、上り
車線のトラック用駐車場まで進めば粟ヶ岳も見えております。

掛川を旅するみなさま、国道一号をゆくみなさま、東山は道の駅から15分ほどで
到着するところにあります。
秋の澄んだ空気の中、粟ヶ岳の登山道から頂上の休憩場までお出かけになって
ください。
私たちの育てる健康な茶畑をご覧いただきたいと思います。



 

やかんと仲間

カテゴリー │東山日記



おはようございます。いつの間にか10月も半ばを過ぎました。掛川の深蒸し茶処、
東山茶業組合です。

私たちは茶農家32軒でつくる組合ですが、仲間でやる活動や打ち合わせはお茶
工場に併設された組合事務所で行っています。

さまざまな担当を決めて会議や打ち合わせが行われていますが、先に来たもの
が大やかんにお湯を沸かしておきます。
お茶の組合ですから、誰もお茶が好きですから会議とはいえ私たちの自慢のお茶
を出して楽しむのです。

やかんにお湯があるうちはお茶を入れ替えながら飲みますが、そこへまた別の
グループがやって来る。やかんの蓋をあけてお湯が少なければまた水を入れて
湯を沸かすのです。

ここにお客さんや業者さんがいると私たちのお茶に驚いていただけます。
「なんてよい色のおいしいお茶を飲んでいるんですか」なんて言っていただけると
我らながらうれしいものです。

そんなお客さまにはまたお湯を沸かしなおして自慢のお茶をたっぷりと飲んでい
ただきます。
飲んで飲んでというのは私たちにとってはお茶のこと、お帰りの前にはすっかり
お茶腹になって会議は終わりとなります。

秋の夜長、私たちのお茶をもっと広く多くのお客様に飲んでいただこうと企画や
計画をしています。
いつか皆さんも私たちと一緒にお茶を飲みましょう。



 

たっぷり湯飲み

カテゴリー │お茶の楽しみ方



おはようございます。秋の日曜日のんびりお茶を召し上がっていらっしゃるでしょ
うか。掛川の深蒸し茶の里、東山茶業組合です。

普段飲みの湯飲みはどんなものをお使いでしょうか。

私たちが作る深蒸し茶はご家族で注ぎまわして均一に飲んでいただきたいなど
とお話をしていますが、「普段飲み茶」ではたっぷりとした湯飲みで飲んでいただ
きたいと思います。

今はあまり流行らなくなりしたが、お寿司屋さんでいただく寿司ネタになる魚の
漢字を網羅したもの、これなどはお父さんが飲む湯飲みの漢字を子供が見て
覚えたことを覚えています。

お土産ものでも多く売られていますが、格言や有名な人の言葉などを記したも
のも多くあります。
毎日その言葉を読みながら、お茶と一緒に飲みこんでおく。
こんな楽しみもこういう湯飲みにはあるものですね。

お父さんの湯飲みは大きくて部厚いこんな湯飲みが出ている。
これから寒くなると帰ってきたお父さんにまずは熱いお茶を入れて出す。

普段飲みのお茶をたっぷりとご家族の愛情が注げるものがよいですね。

子供たちは育つに連れて水から小さな湯飲みにお茶をもらえるようになります。

茶処東山に育つ子は小さな頃からお茶を飲みますから、ちょっとお茶にうるさい
子供になったりもします。
旅の時は自分のお茶を持っていったりしますが、お茶にはませてしまいますね。



 

すあまに茶

カテゴリー │お茶の間の話



おはようございます。秋と共に腹が減る季節、お茶をおすすめする深蒸し茶の
里、東山茶業組合ですがお茶ばかりでなく、お茶に合うお菓子も欲しいもの
です。

すあまというお菓子をご存知でしょうか、上新粉(うるち米の粉)と砂糖でつくる
甘いお餅のようなお菓子です。

お祝い事の時に紅白につくったものをいただいたりしますが、餡子が入ってい
ない分、やさしい甘さがおいしいものですね。
強い甘さもよいものですが、お茶の深い味わいと共にやさしい甘さをいただく
のも楽しみです。

すあまはお年寄りが好むお菓子です。お餅と違って伸びませんから喉につま
らせることなく召し上がることができますね。

秋はやさしい季節です。お茶を召し上がりながらやさしいお菓子を楽しむのも
よいかと思います。

私たちがおすすめする深蒸し茶は一杯一杯をのんびりと楽しんでいただきた
いお茶です。
ご両親にすあまのようなやさしいお菓子と召し上がっていただきたいと思い
ます。



 

朝茶の福

カテゴリー │東山のおはなし



おはようございます。秋番茶摘みも終わればもう今年もお茶の年越しの世話をする
ばかり、深蒸し茶の東山茶業組合も少しのんびりした季節になります。

今朝は朝茶の福のお話です。

寝坊した朝、誰もがバタバタと時間を取り戻そうとしがちです。できるだけ急ぐこと
も大切ですが、朝にはもっと大切なことがあります。

「おやおや寝坊してきたと思ったらもう出かけるのかい」

「うん、遅れちゃうよ」、服を着ながら降りてきた息子は柱時計を見上げて焦ってい
ます。

「そんなに急ぐと忘れ物があるよ」、髪を直し歯ブラシを咥えたままの息子に母は
言うのですがもう朝ごはんを食べている時間がないようです。

そんな時に限って財布を忘れたり、車の鍵を探したりと落ち着いて考えれば見つ
かるものがありません、焦るとそんなものですね。

そんな時に母は慌てず一杯のお茶を淹れてくれます。

「朝のお茶は飲まなくてはいけないよ」

朝、お茶を飲めば一日のさまざまな災難を防ぐと言われています。
落ち着かない息子をいさめて、一杯の熱いお茶を飲ませるのです。

お茶を飲み干すわずかな時間で心が落ち着いてきます。その時間に忘れていた
ことも思い出します。そしてお茶はなにより体をしっかり起してくれるのです。

「朝茶は福が増すと言うからね、毎朝飲まなくちゃいけないよ」

湯飲みを受け取って見送る母は慌しい中で心を取り戻させてくれました。

落ち着いてことにあたれば何事も為せる、朝茶の福はそういうことを教えている
のです。

東山の深蒸し茶で朝茶の福を召し上がりくださいね。


 

茶箱の頃

カテゴリー │東山日記



おはようございます。連休も終わり秋もいよいよ深まってまいります。深蒸し茶の
東山茶業組合です。

最近は使わなくなりましたがお茶を入れる箱に茶箱というものがあります。
杉板でこしらえた丈夫な密閉箱で40kgのお茶を運ぶ為に使われていました。

杉板の中にトタンを張ってあり、お茶を湿気や虫から守る為に使われておりまし
たがその密閉性の良さが注目されてさまざまに利用される保管箱として使われ
ることも多いものでした。

最近は茶より保管箱として作られる茶箱も売れているそうです。

茶箱は丈夫な箱ですから今でも古いものが残っています。古いものはコレクショ
ンされるなどお茶の文化として残されるものも多いと聞いています。

昔から作物を入れる箱は珍重されます。林檎箱やミカン箱を使ったり、最近では
ワインが入った木箱がインテリアに使われることもありますね。


 

空からの東山

カテゴリー │東山を訪ねる



おはようございます。秋さわやかな山の風を受ける深蒸し茶の里、東山茶業組合
です。

最近は便利なものでどんなに遠くからお越しのお客様もカーナビがありますから
間違えずに到着いただけるようになりました。
東山は東海道日坂から粟ヶ岳方面に来ていただくことになりますが、なかなか
遠方の方には場所を想像していただきにくいところでもあります。

そこで今朝はGoogleMapの航空写真機能を使って東山をご紹介いたします。


大きな地図で見る

左に浜名湖を持つ遠州灘の海岸線は御前崎で南に突出し、やがて駿河湾のな
だらかなカーブは右の伊豆半島へと弓なりに続いていきます。

東山はAの場所、ご覧になるように南アルプスの山々の南端が粟ヶ岳だと言わ
れるように平野に迫ったところにあります。
東山は掛川銘茶の中山間地と言われるのはこんなロケーションにあるからです。

標高532mの粟ヶ岳の南にはもうなだらかな山しか見当たらず、頂上にテレビ塔
などを設けているのは当地の最高の山であるからです。

私たちはこのような恵まれた自然の中でお茶を育てています。
よい季節です。粟ヶ岳の展望台までお訪ねください。




 

東山のキツネ

カテゴリー │東山のおはなし



おはようございます。天高い秋、三連休には掛川は大祭りも開かれ、いよいよ
秋本番になっています。深蒸し茶の東山茶業組合です。

秋に野に遊ぶのは人間ばかりではありません、いろいろな動物が出てまいり
ます。今朝はそんなお話です。

「コンコン コンコン」と声がします。

東山の茶畑で秋の支度をしていた杉山さんが腰を伸ばしてみると誰もおりま
せん。
秋の陽はつるべ落としと言います。仕事をする時間も短くなりますから杉山さ
んは忙しく働いているのです。

「コンコン」、ほらまた声がしました。
今度は茶畑の畝の間からキツネが顔を出しているのを見つけました。

「おーや どうしたんだいキツネさん」、やさしい杉山さんが聞きますと、最初
はモジモジしていたキツネでしたが、勇気を出して話をはじめました。

「粟ヶ岳の家には子狐がいるんですが、今年はインフルエンザが流行する
と聞いて心配でなりません」 

キツネは心配そうな顔でそう言うのです。

杉山さんは首をひねりましたが、キツネにあげられるワクチンがあるとは聞い
ていません。でもキツネも粟ヶ岳の裾野に住まう東山の仲間の一匹です。
その家族が心配ごとを持っているなら手助けをしてあげなくてはなりません。

「そうだ!」杉山さんはキツネに言いました。
「東山で作っているお茶は大層いいお茶なんだけれど、キツネもお茶を飲ん
でみたらどうだろう、うがいをするのも風邪に効くと言うぞ」

これは名案です。キツネのお茶は組合が用意して粟ヶ岳の巣穴に届けられ
ました。キツネたちは喜んでお茶を飲むようになったのだそうです。

それから杉山さんたちがお茶畑で仕事をしていると、ときどき粟ヶ岳の中腹あ
たりから煙が立つのを見ることがあります。

「今日もお茶飲んでるかなあ」、東山の人は煙を見てキツネがお湯を沸かして
いるのを知るのでした。

キツネは毎日お茶を飲みましたから風邪ひとつひきません、三匹の子キツネ
もころころと転がるように粟ヶ岳で遊んでいます。

毛並みもツヤツヤになったキツネたちはそれからお茶飲みキツネと呼ばれる
ようになりました。 今も粟ヶ岳のどこかに住んでいるそうですよ。
それは煙でわかります。お湯を沸かして美味しいお茶をいれていますからね。

おしまいおしまい。


 

湯飲み包みて

カテゴリー │お茶の楽しみ方



おはようございます。日中は汗をかくほどでも日陰や家の中では寒さを感じる
季節になりました。深蒸し茶の東山茶業組合です。

お茶づくりにとってお茶をお送りした後、どのように楽しんでいただけているだ
ろうと考えることは楽しいことです。
またお茶に関係するものを呼んだり見たりすることもそれを助けてくれます。

一点物の湯飲みを見る楽しみもその一つです。

焼きものは作る人の手で作られた後、旅をして持ち主に見出されて納まるの
だそうです。
作る人の手でふくらめられたその形を手にとって確かめて、自分の手で包ん
で見て選ばれてゆくのです。

手の形から手の形へと伝わるものを探すのが焼き物の楽しみです。

その湯飲みは手に馴染むだけではありません。 お茶をいれて手で包み
私たちを暖めてくれるのです。

そろそろ冷たい風が吹く日があります。なにより体を暖めるのは暖かいお茶
です。それを注いでもらう自分だけの焼き物を探すのも楽しみの一つです。

三連休、どこかで湯飲みを探しに行く楽しみもいかがでしょうか。
そして私たちの育てた深蒸し茶をお試しいただきたいと思います。

(写真はRoundTable様よりお借りいたしました)



 

鉄瓶の午後

カテゴリー │東山日記



こんにちは 各地で祭りが開かれる秋の日、空は高く澄んでなにより空気がおいしく
感じます。深蒸し茶の東山茶業組合です。

炭でお湯を沸かしたことがあるでしょうか、遠くの山で焼かれた炭を長火鉢におこし
して鉄瓶で湯を沸かすという楽しみがあります。

炭は火があがる頃にはじつはあまり火が強いとはいえません。ある程度火が回り
熾きになって崩れる頃、火は安定してチンチンと鉄瓶は湯を沸かしてくれるのです。

熾きに手をかざし顔を熱くして湯気をあげる鉄瓶を眺めている楽しみがあります。

昔話の”泣いた赤鬼”では怖がられる鬼が待っても待っても村人が訪ねてくれま
せんから看板を出します。
「お茶も沸かしてございます、おいしいお菓子もございます」

鉄瓶の湯がチンチンと沸く頃、誰かが訪ねてきてくれてお茶をふるまいたいと
思って待っています。

秋の日にお湯も沸かしてございます。おいしいお茶はもちろんございますと、のん
びり外を見ています。



 

茶づる

カテゴリー │東山日記



おはようございます。秋とはいえ陽を浴びて仕事をすれば半袖でも、という時期は
過ぎ、ヤッケや長袖の作業着となりました深蒸し茶の里、東山茶業組合です。

この辺ではいいませんがお茶漬け食べることを”茶づる”などと言うことがあります。
茶漬けをすする音「ズズッ」と食べることを茶づると言う、面白い言葉です。

昔の武将などはいざ合戦となりますと「湯漬けを所望」と言い、何杯もの飯に湯を
かけて掻きこみ腹を作ったと言いますが、お茶の普及していなかった頃の話で
今ならば腹が減れば「茶漬け」を一杯所望となるのでしょう。

茶漬けなどは漬物でも佃煮でも残りものを乗せて湯をかけて食べてしまえばよい
のですが、料理屋さんともなるとなかなか豪華なお茶漬けを食べさせてくれます。

ワサビをちょいときかせてザクザクッと食べますがここにもお茶が必要です。
腹が減っている時に気をきかせてお茶漬けが出てきたりしますとありがたいもの
ですね。

秋は空気がうまいから仕事に励むことができますが、そのぶん腹も減るもの。
仕事の合間に家に戻りまして繋ぎの一杯、茶漬けを所望としたいものです。
そんな時にも東山の深蒸し茶をお使いいただければ幸いです。



 

茶碗と茶碗

カテゴリー │お茶のことわざ話



おはようございます。昨日は心配されていた台風も早朝に通り過ぎ台風一過
の晴天となりました。秋番茶摘みに追われる深蒸し茶の里、東山茶業組合
です。

今朝はお茶のことわざをひとつ紹介いたします、「茶碗と茶碗」です。

茶碗は欠かないように扱いますが、二つ三つの茶碗があればぶつかってカチ
ンと音がいたします。 そんな強く当てたつもりは無くとも欠けてしまうことが
ありますが、こんなことをこのことわざは教えてくれます。

性格が似ていたり、不仲な間ではほんの少しのことでも傷つけあってしまう
ということを表しています。

東山の衆はどうでしょう。同じ茶づくりをする32軒が組合を作っていますが、
茶椀と急須のような関係で働いています。

お茶を作ってもお互いの得意もあります、性格の違いもありますがおいしい
お茶をいれるためにはどちらも無くてはならないもの同士です。

また夫婦揃って茶畑に出るにはカチンカチンと当たらずに、相手の分まで
おいしいように茶の湯を分け合って同じ濃さにいれることも知っています。

仲良しこよしだけではよいものはできませんから、お互いの技術や経験を
語りあってよいお茶づくりをするのが私たちの組合です。

どうぞ秋も東山の深蒸し茶をお召し上がり下さい。



 

お茶とおしぼり

カテゴリー │東山日記



おはようございます。昨晩から朝にかけて東山も強い風雨の中でした。みなさまの
地域では被害などなかったでしょうか。深蒸し茶の東山茶業組合です。

出かけた先で食事となりおしぼりが出てくるとうれしいものですが、この時期もう熱い
おしぼりはありがたいものです。
お化粧をする女性には申し訳ないながら、男には熱いおしぼりは何よりもごちそうに
もなります。

ある店に座ると床屋さんで出るような熱いおしぼりを受け取りました、思わずアツイッ
と言うほどのおしぼりを開き、覚ましながら手や顔をぬぐうのは気持ちがいいもので
すね。

そして続いてお茶が出ましたが、その店は女将さんもお茶好きで丁寧にお茶をいれ
てくれます。メニューを見ながら出されたお茶を飲むこと、これもお店に通いたくなる
うれしいサービスです。

このお茶の色は携帯カメラでは撮れませんが、熱さも色も申しぶんなし、高級なお茶
でなくとも丁寧にいれることでうれしいサービスになります。
お茶づくりとしてもうれしいお茶の用い方でした。

熱いおしぼりに熱いお茶をいただいて食事を迎えるのはうれしいものですね。



 

お茶フェスタin 掛川

カテゴリー │東山日記



こんばんは。

東山茶業組合でございます。

静岡国文祭というイベントがあるそうです。詳しいことは、わかりませんが。

掛川はお茶処ということで、市内各地でお茶にまつわる様々なイベントが企画されています。

お茶をたしなむ。お茶を知り、感じる。お茶を楽しむ。をテーマに、東山地区でもウォーキングやお茶検定、クイズ大会が行われます。

詳しいことは、国民文化祭掛川市実行委員会事務局に問い合わせてみて下さい。



 

粟ヶ岳自転車登頂1000回

カテゴリー │東山日記



おはようございます。台風接近に被害がないよう備えをしております深蒸し茶の
里、東山茶業組合です。

昨日の静岡新聞に私たちを見下ろす粟ヶ岳に自転車で登頂1000回を迎えられ
た藤枝の須藤さんの記事が掲載されていました。

まずは須藤さんおめでとうございます。

粟ヶ岳は標高532mの山ですが車で頂上の休憩所まで登るならばなんなく登
れますが自転車となればとてもという急坂が続きます。
この登山道のコースには足自慢の自転車乗りのみなさんが挑戦している所を
見ますが急坂の茶畑で鍛えた私たちも、すごいなあと思うほどの坂なのです。

須藤さんは50歳過ぎから自転車をはじめたそうですが、健康一念の思いで粟
ヶ岳に挑戦したのでしょう。

頂上からの眺めが励みだという須藤さんとこれからも会えることを楽しみにして
います。
そして私たちの東山の四季を楽しんでいただきたいと思います。

台風が過ぎましたら皆様も東山の粟ヶ岳に登ってみませんか?
富士山静岡空港を臨み、はるか海までを眺めることができます。



 

朝茶の福

カテゴリー │お茶の楽しみ方



おはようございます。 秋寒の頃みなさまにはもう暖かい服に替えているでしょう
か、深蒸し茶の東山茶業組合です。

お茶のことわざに「朝茶は福が増す」という言葉があります。
ご存知のようにお茶には清めの効果があります。

朝の一服のお茶を飲むことで災難にあわぬよう体を清めて一日過ごしましょう
ということでしょう。

朝の茶の間、今ならばダイニングテーブルに家族が集まれば熱いお茶を注いで
今日一日を始めることは私たちの暮らしの基本です。
お茶の湯気立つ食卓で家族が一日を始めることで「朝茶の福」がもらえるように
思います。

家族の湯飲みに福が来ますようにと朝一番のお茶を注いでゆく、その祈りがあ
る家族には福もおのずから来ようと思うのです。

お茶は「一服」というように心を落ち着かせてくれます。
熱いお茶をゆっくり飲みながら過ごす朝のひと時をお過ごしいただきたいと思い
ます。

私たちの育て生産する深蒸し茶は緑美しく深い味わいを持っています。
朝の福茶としてお飲みいただければと思います。



 

茶漉しの目

カテゴリー │お茶の楽しみ方



おはようございます。 秋の長雨と夏のような陽気が繰り返す秋の日、深蒸し茶の里
東山茶業組合は秋の番茶の収穫に追われています。

私たちが育て生産する深蒸し茶は緑色美しく香りよくおいしいお茶ですが、ご利用の
急須の茶漉しの目は細かいものをおすすめしています。

通常より三倍ほど長く蒸すことでお茶の成分をより出易くした深蒸し茶は粗い目をすり
抜けてしまう分も多く、湯のみに抽出するお茶を美しくだすのには細かい目の茶漉し
をおすすめしています。

専門店には深蒸し茶用として用意されていますが、急須をお求めの時にちょっと注意
深く細かい目の茶漉しがついているか確認されるのをおすすめしています。

こんな古い伝統的な急須もよいものですが、最近では急須の形も多様化しています。
洋風のポット型のものでも茶漉しはさまざま、また別売で細かい茶漉しを求めることも
できます。

お茶の楽しみは道具選びの楽しみでもあります。
たっぷりのお茶を注いでわけるのも楽しみ、二人で少量のお茶を淹れるのも楽しみ。
どうぞご家族のお茶の楽しみに東山の深蒸し茶も加えていただけますようお願いいた
します。



 

山の茶を呑む

カテゴリー │東山日記



おはようございます。 秋本番を感じる床の中、布団の温かさの中でいつまでも
眠っていたいと思う頃になりました。
深蒸し茶の掛川東山茶業組合です。

小旅行に出かけた先でも仕事柄お茶のことが気にかかります。
先日訪ねた山の里、古い街道の町の食事処に入ると、うすい色の茶が出てき
ました。

どのようなお茶を呑むかは各地それぞれの文化があり、静岡県の緑深いお茶
だけを呑んでいると驚くこともありますが、ほうじ茶にもその文化があり、また
煎茶でも薄い色を好む場所もあります。

一緒に出掛けると孫などもその差に驚き、私たちの当たり前のお茶の味を再
認識することにもなります。
お茶は生活文化として、それぞれに楽しまれているのです。

私たちは高級なお茶だけをおすすめしているのではなく、呑み茶としてお気に
入りを作っていただくことをおすすめしています。

お茶は嗜好品です。普段呑み茶としておいしく召し上がっていただくお茶が
私たちが育てたお茶でありますようにと願っています。

広く私たちのお茶を広めてお試しいただきたいと願っているのです。



 

茶に秋の雨

カテゴリー │東山日記



おはようございます。 秋番茶の時期に思わず秋の雨、茶の畝間にもたっぷりの
雨を含み茶の木が喜ぶのがわかります。
深蒸し茶の東山茶業組合です。

桜の時期に登山道から山頂にまで咲く粟ヶ岳の桜は有名ですが、粟ヶ岳を臨む
展望台などの桜もそろそろ紅葉が始まってきています。
まだまだ秋も始まりだというのに桜は赤くなり道を彩ってくれます。

まだまだ半袖でもいられる10月は時に寒くもなり、夏と冬を感じる季節の狭間を
感じます。
桜の落ち葉が色づく頃に作業衣も衣替え、日陰に合わせた格好で出かけます。

足元にズクリと雨を含むを感ずる茶の山、茶の道に雨を含んで喜ぶ茶の木の秋
を感じています。