茶壷に追われて

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茶壷に追われて

おはようございます。今朝は土曜ののんびり日、皆様は朝の茶をお飲みいた
だきながらゆっくりお過ごしでしょうか。
深蒸し茶の里、東山茶業組合です。

「ずいずいずっころばしごまみそずい、茶壷に追われてとっぴんしゃん」
ご存知ずいずいずっころばしの歌は「かごめかごめ」と同じく歌詞の意味には
いろいろな解釈があるようですが今に伝わっています。

この茶壷ですが、お茶を入れた壷でございまして将軍家光の時代に江戸か
ら宇治へ宇治からまた江戸へと献上されたお茶を運ぶすがら、大層威張った
行列になったと伝えられています。

お茶壷は将軍様のお飲みになるお茶だということでこの行列に会えば大名
行列も道を譲ったと言われています。

道中を警護した武士たちが権威づけをしたこの旅のことを調べますと面白く、
お茶壷道中に道を譲って追い越されると追い越してはいけなかったそうで
旅人は迷惑をしたのだとか。

なるほどそれであれば、茶壷に追われて・・となるのでしょうか
行列ゆえにそう歩みは速くなかったでしょうが後ろから迫りくる茶壷道中を
見れば足を速めたのかもしれませんね。

茶壷道中の侍にぶつかったとかで無礼だと子供が斬られたことがあり、それ
からは茶壷が来ると「とっぴんしゃん」と言うのは戸をぴっしゃんと閉じたのだ
とか、いずれにしても迷惑な話がわらべ歌になったのでしょうか

お茶は武士のもの、それも将軍様の健康の為のものだと飲まれたものでし
た。古いことを調べてみるのも楽しいことですね。



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この記事へのコメント
こんにちは。全然詳しい訳ではありませんが、結構、日本史好きなんで・・・、興味深いお話ですね。お茶は歴史があるので、いろいろな逸話があるんですね、おもしろいです。
Posted by MULAN(ムーラン)MULAN(ムーラン) at 2009年10月31日 15:50
MURANさん、歴史の解釈はさまざまですが、ちょっと調べて
みると興味深い話も多いですね。
お茶の歴史は古く、愛されて長いことからもさまざまな逸話や
工夫があります。私たちも勉強しています。
Posted by 東山茶業組合 at 2009年10月31日 19:27
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