ぶんぶく茶釜

カテゴリー │お茶のことわざ話

ぶんぶく茶釜

おはようございます。掛川の東端、茶文字茶の山で知られる粟ケ岳のふもとに広がる
茶園の仲間の東山茶業組合です。

お茶にまつわるお話を毎日書いてみようと努力しています。

「ぶんぶく茶釜」という昔話を知っていますか?、これは群馬県館林に伝わるお話だと
いうことです。

このぶんぶくですが、漢字で書くと「分福」と書くそうで福を分けてあげるという目出度
い名前なのだそうです。

貧しい男がわなにかかった狸を助けてやると、恩返しに訪れた狸が、ドロンと茶釜に
化けて自分を売れという。

男は和尚さんに狸の茶釜を売りますが、和尚さんは水をいっぱいに入れて火にかけて
しまう、たまらず狸の茶釜からは尾が出たり手が出たり足が出たりして逃げ帰るという
面白いお話です。

それでも恩返ししたかった狸はこの後、綱渡りする茶釜になったりして男に見世物を
やらせてお金持ちにしたそうです。

茶釜も現代では見ることがありませんでしたが、確かに狸の腹のようにふっくらとした
形でしたね。

この茶釜からお湯を分けると分福になるというめでたいお話でした。



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